電車の中で化粧を始める女がいる。
ほとんどの人に否定されるこの行為は、
なぜこうまで嫌われるのだろうか?
それは、そこにプライベート空間が
出現するからではないだろうか。
化粧というのは、非常に個人的な行為である。
そのプライベート空間が、
電車の中という公的な空間に出現するのだから
その違和感は尋常ではない。
それなのに化粧をしている本人は
そんなことに気づいてもないのだ。
電車の中の化粧は
そういうわけで嫌われるのである。
化粧をする女からすると
個人の勝手でしょ
となるわけだが、実は電車の中は
プライベートな空間ではない。
そこらへんのはき違えが
気持ち悪さや、不快感を生むわけだ。
もっともぼく個人は電車の中で
化粧する女がきらいではない。
あの化けていく様を見るのは、
まことに興味深いからである。
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