2011年1月22日土曜日

山頭火句集より

ほろりとぬけた歯ではある

さむい雲がいそぐ

ふるさとは遠くして木の芽

よい湯からよい月へ出た


放浪の俳人山頭火について今まで知らなかったが、数々の荒削りのそれでいて生命力のあふれた句を読んで、ひょうひょうとした自由な風が吹き抜けたような気がした。今まで俳句や短歌に対して感じていたものを頭から否定されたような気がした。でも気持ちのいい否定だった。

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