2011年4月30日土曜日

まじめに考えてます


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こりゃあ、あかんよ 菅首相

菅首相は30日の衆院予算委員会で、東日本大震災関連で成立した特別立法の数を問われ、「選挙期日特例法(被災地の統一地方選を延期する特例法)の1本だ」と答弁した。


 実際には被災者の税の減免措置を定めた国税臨時特例法や改正地方税法など5本がすでに成立しており、質問した自民党の小里泰弘氏はあっけにとられた様子で「何という認識か。政府の最高指揮官として当然関心を持っていないといけない」と厳しく批判した。

(2011年4月30日20時17分 読売新聞)

お寝んね





アメリカの竜巻

 【バーミングハム(アラバマ州)=共同】米ABCテレビ(電子版)によると、米南部諸州で27日に起きた竜巻被害の死者は29日未明(日本時間同日夕)までに300人を超えた。数千人が住む家を失い、約100万人が電気がない状態に置かれている。オバマ大統領は29日、甚大な被害を受けたアラバマ州を訪問。死者はミシシッピ、テネシー、ジョージア、バージニア、アーカンソー州でも確認された。

アメリカの竜巻は規模がすごい。

300人の死者。

数千の家が吹き飛んだ。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。








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その場限りの対応で事態の収束を遅らせた

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110429/plc11042919200015-n1.htm

 小佐古敏荘(こさこ・としそう)内閣官房参与(東京大大学院教授)が29日、官邸を訪ね菅直人首相宛てに辞表を提出した。小佐古氏は同日夕記者会見し、東京電力福島第1原子力発電所事故への政府の取り組みに関し「その場限りの対応で事態の収束を遅らせた」と激しく批判した。

 小佐古氏は放射線安全学の専門家。首相は原発事故で外部から助言をもらうため、6人の内閣官房参与を起用した。最も早い3月16日に就任した同氏が、公然と政権批判して辞意を表明したことは、首相の原発対応の稚拙さを改めて浮き彫りにした。

 27日に今後の原子力対策について報告書を提出した小佐古氏は、「提言の一部は実現したが、対策が講じられていないのもある。何を言っても無意味だというなら、参与に留まる意味がない」と述べ、不満をあらわにさせた。

 なかでも福島県内の小学校や幼稚園などの利用基準で、被曝(ひばく)限度を年間20ミリシーベルトと設定していることを「とても許すことができない」と非難。特に同県内の小学校などの校庭の利用に際し、この基準を使用することを問題視し、見直しを求めた。

 さらに「(小学生らに)無用な被曝をさせてはいけないと官邸に何度も言った。(このままだと)私の学者としての生命が終わる」と述べた。

 緊急時迅速放射能予測ネットワークシステム(SPEEDI)についても「法令の手順通り運用されておらず、結果も迅速に公表していない」と指摘した。


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ナルト55巻読了

オールスター総出演。これでもか、これでもかの、技の応酬。読みごたえあったよ!














































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2011年4月29日金曜日

ロイヤルウェディングも楽じゃない




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福島の子を助けて

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201104271202043 

 「とにかく子どもを守りたいんです」。電話口から聞こえる声は、覚悟のこもったものだった。声の主は、福島県内のある小学校で教員を務める川口真理さん(仮名・32歳)。立場上、名前を公表できないが…と前置きしたうえで、「福島の子どもたちが危険にさらされている状況を伝えたい」と、匿名でインタビューに応じてくれた。(和田秀子)

 その全文をご紹介する前に、まずは現在、福島県内の小中学校や幼稚園が置かれている状況を、もう一度整理しておきたい。

 文部科学省は19日、子どもの年間被曝量を20ミリシーベルト以内とし、校庭の放射線量が毎時3.8ミリシーベルト以上なら「屋外活動を1時間以内」にとどめ、未満なら「通常通りで問題ない」と公表した。
 しかし、年間被曝量20ミリシーベルトという数値は、原子力施設などで働く人々が、不要な被爆を避けるために法令で定められている「放射能管理区域」の基準(3ヶ月で1.3ミリシーベルト)をはるかに上回る値である。大人より放射性物質に敏感な子どもにとって、果たしてこの数値は「大丈夫」と言えるレベルなのだろうか――。すでに福島県内の学校の約75%が、この「放射能管理区域」レベルに達しているという。

 こうした状況をふまえて、川口さんのインタビューを読んでいただきたい。

*****

■できることなら、この地を離れてほしい

 私たち教員は、立場上、大きな声で「子どもを学校に通わせるな」とか「校庭を使わせるな」ということは言えません。なぜなら、国が「年間20ミリシーベルトまでなら子どもが被爆しても大丈夫」と公言してしまったからです。長崎大学や広島大学の教授までもが「外で遊んでも大丈夫」という声明を出していて、そういった資料が私たち教員にも配布されているので、それに基づいて動かなくてはならないのです。
 でも、校庭の植え込みやや水たまりなどでは、かなり高い数値の放射線量が計測されています。とても、「安全です」と言える状況ではないのです。本当は、「この地を離れて!」と子どもたちに言いたい。でも、公に言うことはできません。せめて新学期の再開を遅らせてくれれば……と願っていたのですが、それもかないませんでした。なんとかしたいけど、何もできない――。教員たちの多くは、罪悪感を抱えながら子どもたちと接しているのです。

■心配をタブー視する空気

 もちろん、父兄の方々も心配しています。子どもを持つ親ですから、この状況で心配しないわけはありませんよね。でも、「心配だ」と声に出すことが、どこかタブー視されているような空気があります。「政府が大丈夫だと言っているのだから、信じるしかない」そう思って、目をつぶっておられるのでしょう。
 避難できるならそれにこしたことはありませんが、どのご家庭も、とても避難できるような状況じゃないんです。先日、授業参観があって、父兄の方々と話をしたのですが、ローンを抱えている方もいれば、責任ある仕事に就いている方もいる。夫が理解を示さない方や、家族が離ればなれになるのがイヤだという方もいるんです。もちろん、ご近所の目もありますからね。

 そういった複雑な状況が絡み合っているので、子どもたちを疎開させたくても、我慢せざるえない状況の方が多い。私の学校で疎開した生徒は、全体のわずか1%程度にとどまっています。せめて政府が、子どもたちだけでも学童疎開させてくれればいいのですが……。

■子どもを地べたに座らせる学校も

 子どもたちへの被爆対応は、学校によって温度差があります。私の学校は、他校と比べて動きが速かった。すぐに文科省から放射線測定器を借り、各クラスで毎日測定をして、数値をHPでアップしています。また放射性物質から子どもを守るためのパンフレットを作成して、保護者たちに配ったりもしました。そのほか、なるべく子どもたちを校庭に出さないようにしたり、マスクの着用や手洗い、うがいの慣行を徹底させたりしています。
 しかし、他校の話を聞くと、始業式早々に避難訓練を行い、グランドの地べたに子どもを座らせたり、「国が大丈夫だと言っているんだから体育の授業もしなくてはならない」ということで、通常通り外で授業を行ったりしているところもあります。中学校では、すでにグラウンドで部活動を始めているところもあるようです。規模が大きい学校ほど、融通がきかず、国が「大丈夫」と決めたらそれに従うしかないという現状があります。

■何が子どものため?

 子どもたちも、大きな不安を抱えています。でも、それを「見せまい」としている。そこが辛いんです。私も、「こんなときだからこそクラスの結束を強めようね」と、子どもたちに話していますが、本当にそれで良いのだろうか…と悩みます。だって、絆が強くなればなるほど、子どもたちは「このクラスのみんなと一緒にいたい」と思ってしまう。この学校を離れられなくなるのです。いっそ、「こんな学校、面白くないから転校してやる!」と思ってくれた方がいいのかもしれない。安全な地域の学校へ移ったほうが、本当は彼らのためなのです。

■Twitterでつぶやいて!

 とにかく、子どもを守りたい。学校ごと避難できれば一番良いのですが、そんなことをすれば補償がかさみますから、政府は絶対に決断しないでしょう。自主避難できる人はしてほしいけれど、それもなかなか難しい。ですからせめて、体育や部活動の自粛をしたうえで、土壌の除染作業をまずやってほしい。政府はなかなか動こうとしないと思いますが、声を上げ続けなくてはなりません。こうしている間にも、子どもたちは被爆し続けているのです。

 この記事を見た人が、たとえひとりでも、福島の子どもたちのためにアクションを起こしてくれたら――。「福島の子どもたちを助けて!」とTwitterでつぶやいてくれるだけでもかまいません。それだけでも、世論を喚起し、政府を動かすキッカケになるのではないかと思っています。

*****

 不安をあおるつもりはない。政府や研究者が「大丈夫だ」と言っているのだから「問題ない」と思う人もいるだろう。しかし、たとえ数パーセントでも危険性があるなら、できうる限りの対策を講じる義務が政府にはある。そして、政府を動かすのは他でもない私たちひとりひとりの“声”であることは間違いない。


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木瓜の花

木瓜の花の淡い色は、春の訪れを感じさせる。好きな花の一つだな。
もともと中国南西部が原産の花で、日本への渡来は平安時代だとか[帰化植物]。寒木瓜は、早いものだと12月頃から咲き始め、花が葉より先につく。これに対し普通の木瓜は、葉と花が同時に開き始める。和名:ボケ(木瓜)の由来は、実が瓜に似ており、木になる瓜で 「木瓜=漢名のカナ読み(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)したといわれている。






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その手は何?

片方の前足をあげて何を見てるのだろう。

うちのチャー姫は?

恐るべし少女マンガ!

チェルノブイリの事故の前に

少女マンガ雑誌LaLaで発表された

故三原順の少女マンガ。

原発事故の恐ろしさを

鋭く指摘している。

マーガレット

春だなあ、

マーガレットがたくさん咲いてたよ。

政治経験浅いと苦言 渡部氏、首相は陳謝

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110429/stt11042912080002-n1.htm

「電話で『入閣してくれ』なんて、政治経験がまだ浅い」。民主党の渡部恒三最高顧問は29日の衆院予算委員会で、東日本大震災対応をめぐり菅直人首相が先月19日、自民党の谷垣禎一総裁に副総理兼震災復興担当相としての入閣を電話で要請し、断られたことに苦言を呈した。

 渡部氏は要請の妥当性を認めた上で「自民党本部に行き、手をついて谷垣氏にお願いすれば断らなかった」と指摘。今後は「謙虚な姿勢」で復興対策に当たるよう求めた。

 首相は「謙虚に欠けるとみられがちで、おわび申し上げたい」と陳謝。その後、自民党の石破茂政調会長への答弁でも、電話での入閣要請についいて「必ずしも適切でなかった。思慮に欠けていたと反省している」と述べた。


電話で頼まれるのと、直接会って話をするのでは

大いにちがうだろう。

人生の機微といったところか。

人付き合いを長く保つためのポイント

恋愛スタイリストの石田明さんがすすめる、人付き合いを長く保つためのポイント7つです。

http://www.lifehacker.jp/2011/04/110425lovestyle7.html


1. ギブ&テイクを心がける

人間関係は、何かする側としてもらう側の「ギブ&テイク」でできています。できれば先行投資ではないですが、自分から相手に思いやりをみせましょう。すると、相手も自分に対して思いやりを見せてくれるようになります。してもらった分してあげようという気持ちが芽生えるときこそ、お互いの大切さを確認し合う瞬間でもあるのです。


2. 連絡はこまめに取る

学生の時は毎日のように友達と顔を合わせますが、社会人になるとなかなかそうもいきませんよね。気付けば1年、2年と過ぎてしまっているものです。「元気? 最近どうしてる?」だけでも良いので、こまめに連絡を取りましょう。それだけで関係はキープできますし、相手もあなたの気遣いに好印象を持つはずです。


3. ケンカは謝った方が強い

人間関係では、どうしてもケンカになってしまう時も出てきます。意地を張り合っていては何も生まれません。そのような時は、なるべく先に謝って下手に出ましょう。そうする事で、相手も「私の方こそ悪かったな」「私も先に謝れば良かったな」と、一気に状況を冷静に見られ、解決に向かいます。意地を張り合うよりも、先に謝った方が後々のために良いです。


4. ホメる時と怒る時の場所を考える

誰しも、大勢の前で怒られたり注意されたりするのは嫌なものです。どうしても相手に対して不満などがあれば、二人きりの時に直接本人に言いましょう。大勢の前で注意すると、相手も聞き入れたくなくなってしまうので、注意が必要です。逆に、ホメる時はみんなの前でホメてあげると、相手は喜びます。「怒る時は二人きりで」「ホメる時はみんなの前で」を心がけましょう。


5. 言葉とメールの受け取り方の違いを意識する

「ありがとう」という言葉も、口で相手に伝えた時とメールで伝えた時とでは、受け取り方が違います。言葉で伝えるのももちろん大事ですが、合わせてメールでも伝えた方が「本当に感謝してくれているんだな」と感じるものです。人は少なからず、メールは心の内が出るものという認識をしています。是非、言葉と組み合わせて使いましょう。


6. 悪い関係は思いきって断つ

人と人との付き合いなので、どうしても合う・合わないという問題はあります。お互いにとって良くない関係であれば、思いきって断ち切りましょう。悪い縁を断つことによって、良い縁が入ってくることも多いです。ケースバイケースで実践しましょう。


7. 相手に求めすぎない

少し冷たいかもしれませんが、相手に求めたことが返ってこないと、人はとてもストレスを感じます。それが続くと一気に爆発してしまうので、ある程度は「人は人、自分は自分」というラインをつくっておくと気持ちが楽になります。長く人付き合いを続けるには、そういった余裕が多少なりとも必要です。

東京電力は日本政府を訴えるべき

http://www.tachibana-akira.com/2011/04/2481

福島第一原発事故にともなう東京電力の損害賠償について、理解しがたい主張が横行しているので、それについて私見を述べておきたい。

議論の前提として、東京電力は福島第一原発の安全管理に責任を負っているのだから、今回の事故が引き起こした風評被害を含むすべての損害に対して賠償義務があることは明らかだ。このような場合、資本主義社会では、会社法などの法律や金融市場のルールによって、誰が損失を負担すべきかを明確に定めている。今回のケースでは、賠償の原資は次のような順番で調達することになる。

東京電力は、第一に、保有する株式や不動産など、売却可能な資産をすべて現金化すべきだ。本社ビルや社宅など、キャッシュフローを産まない資産はすべて売却して賠償原資にすればいい(本社ビルなどはリースバックすればいい)。
役員報酬や社員の年収カットにとどまらず、整理解雇を含めたリストラによって経費を削減する。東京電力は今年度の新卒採用を中止したが、それよりも年収の高い中高年を整理解雇したほうが経費削減効果ははるかに大きい。
それでも賠償資金が足りない場合は、株式会社のルールに則って、株主が損失を負担する。すなわち会社更生法か民事再生法を申請して、株主責任を明確にする。
そのうえで、債権者に損失の負担を求める。東京電力の負債は約5兆円の社債と約2兆円の銀行融資だが、後者は原発事故発生後の緊急融資で、当時の状況を考えればなんらかの保証は必要だろう。だが5兆円の社債についてはこうした事情を斟酌する余地はなく、損害賠償額によっては全額デフォルトすべきだ。
当然のことながら、退職者への年金を含む他の債権も、事業の継続に支障を来たさない範囲で徹底的にカットすべきだ。
これだけのことをしてもなお資金が足りない場合、はじめて電気料金の値上げによって賠償負担を利用者に転嫁したり、増税によって納税者に転嫁することが正当化される。
風評被害を含む賠償総額はいまだ見当もつかないが、2~3兆円という試算もある。もしこれで収まるのならば、社債をデフォルトすれば賠償原資は確保できる。

一般企業が債務不履行に陥れば事業の継続は難しくなるが、東京電力は地域独占で安定した利益を約束されているのだから、社債をデフォルトしても本業にはなんの影響もない。社債の利払いや償還に必要な資金を損害賠償にあてればいいのだから、原発事故による資金問題は本来であれば存在しない。

そんなことをすれば新規の資金調達ができなくなるという意見もあるが、福島第一原発(あるいはすべての原発事業)を保有するバッドカンパニーと、それ以外の発電所・送電網を保有するグッドカンパニーに分割することでこの問題は解決できる。グッドカンパニーは原発リスクから切り離された超優良企業なのだから、バッドカンパニーへの負債や毎年の支払額を確定しておけば、社債を購入する投資家はいくらでもいるだろう。国内金融市場で資金調達できなければ、海外市場でファイナンスすればいいだけだ。

そもそも資本主義のルールでは、リスクは第一に、会社の所有者である株主が有限責任で負担することになっている。株主責任を問わないまま、債権者など他の利害関係者に負担を求めることは許されない。ところがこの国では、株主責任を不問に付したまま、利害関係者ですらない国民に増税や国債発行によって原発事故の賠償資金を負担させるという議論が当たり前のように行なわれている。

債券投資にリスクがあることは、投資家なら誰でも知っているはずのことだ。東京電力が多数の原子力発電所を運転していることは周知の事実で、原子力発電施設が危険なことはスリーマイルやチェルノブイリの事故で明らかなのだから、東京電力の社債を購入した投資家はこうしたリスクを承知していただはずだ。今回、そのリスクが顕在化したのだから、社債のデフォルトによって損失を負担させるのが金融市場の大原則(プリンシプル)だ。

このプリンシプルを否定して社債の保護を求めるのなら、そもそも金融市場に参加する資格はない。そのような主張をする金融機関や機関投資家は、さっさと廃業すべきだ。

「東京電力の社債を保護するのは金融市場を守るためだ」という政治家がいるようだが、これはとんでもない勘違いだ。投資家が自己責任を問われず、税金で損を穴埋めしてもらえるのなら、そんな国にまともな金融市場が生まれるはずはない。

もちろんこれは、東京電力の株主や債権者にとって厳しい選択だ。だが彼らには、合法的にこうした負担を逃れる道が用意されている。

原子力損害賠償法では、異常に巨大な天災地変や社会的動乱による損害については電力会社の責任を免責する、との規定がある。官房長官は「安易な免責はあり得ない」と記者会見で政府見解を述べたが、日本は法治国家なのだから、法の解釈は政府ではなく司法が行なうべきだ。

東京電力の所有者である株主は、原子力損害賠償法にもとづく免責を求めて裁判に訴えるよう、取締役会に指示すべきだ。取締役会がその指示に従わない場合は、自らの利益を守るために、現経営陣を解任すればいい。東京電力は私企業であり、政府の所有物ではない。

東京電力が日本政府を訴えれば、裁判の過程において、今回の原発事故の責任がどこにあるのかが明らかになるだろう。そもそも日本の原発事業は政治家、官僚、重電メーカー、大学(原子力専門家)、地方自治体などの利害によって進められてきた。彼らの責任を不問にしたまま、すべてのツケを支払わされるのは不当だと、東京電力は裁判で堂々と主張すればいい。

日本政府は、東京電力の賠償に上限を設けるような安易な救済をせず、資本主義の原則に則って株主と債権者の責任を厳しく問うべきだ。そうなれば東京電力の株主および債権者は、法治国家の原則に則って、免責を求める裁判を提起するだろう。

こんな当たり前のことすらできないのなら、日本政府は、「この国には資本主義も法治もない」と国民に対して正直に説明すべきだ。



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Twitter世論調査

【Twitter世論調査】東電の清水社長は28日、役員報酬を50%カットすることについて「50%カットは大変厳しい数字と考えている」と東電本店で報道陣に語った。あなたは、50%カットは厳しい数字だと思う?





当然の結果だろう。役員報酬はなしでもいいと思う人が多いのではないか。


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2011年4月28日木曜日

ぼくはビートルズ

ファブフォーはいよいよ世界に出る。

ぼくはビートルズを読んでいて

以前絵から音が聞こえてこないと書いたことがあった。

のだめとか,ピアノの森は絵から音がする。

でも,ぼくはビートルズはそれでいいのだとわかった。

ビートルズの音楽はぼくたち自身が自分のうちに

それを聴いたときの自分の歴史といっしょに

しっかり刻まれているのだ。

歌の題名を聞いただけでそのときの鮮やかな記憶がよみがえる。

それを了解済みで、ぼくはビートルズは描かれているのだ。

骨太のストーりーはどこにぼくたちを連れて行ってくれるのだろう。

毎週楽しみにしている。


原発作業員の被曝上限撤廃

 厚生労働省は27日、通常時は年間50ミリシーベルトと定めている原発作業員の被曝(ひばく)線量の上限を当面の間、撤廃する方針を固めた。5年間で100ミリシーベルトの基準は維持する。原発作業に従事できるのは全国で7万人余りしかいない。各地から福島第1原発への派遣が相次ぐ中、規定の被曝線量を超えると、ほかの原発の保守や定期点検に支障が出かねないとして、経済産業省が厚労省に特例的な措置を要請していた。しかし、この措置は、過酷な環境下で働く作業員の安全を軽視しているとの批判も出そうだ。

 厚労省は3月15日に省令で、福島の事故の応急対策に限定して緊急時の被曝線量を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げていたが、通常時の基準は変えていなかった。米国も、緊急時の線量上限を民間人で100ミリシーベルト、通常時は年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトとしている。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110428/dst11042802000002-n1.htm

それはないだろう!

人命軽視もはなはだしい。

何が大切なのかの基準がまちがってる。

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2011年4月27日水曜日

まどみちお

blue blue blueというブログからの引用です。心にしみるブログでした。


今日は、お正月に見たいと思って録画していた番組を見ることに。
その中で一番見たかった、NHKスペシャル
『ふしぎがり ~まど・みちお 百歳の詩~』を見ました。

まど・みちおさんは、去年百歳を迎えられたんですね。
まどさんといえば、誰もが知ってる『ぞうさん』や『やぎさんゆうびん』
『ふしぎなポケット』などの作詞をされた方です。
「小さなノーベル賞」といわれている「国際アンデルセン賞」を作家賞としては
日本人で初めて1994年に受賞されています。
まどさんが昭和27年に作った『ぞうさん』。
その詩について、こんなふうに語っていらっしゃいます。

「この世の中でゾウのように鼻の長い動物はいません。
そんなゾウに『鼻が長いね』と言うことは
『お前は変だね』と言うことと一緒です。
でも、ゾウは嬉しそうに『母さんも長いのよ』と答えます。
自分の一番好きなお母さんと一緒だということを誇らしく思っているからです。
本当にゾウがゾウとして生かされていることは、何と素晴らしいことでしょう。」

小さい頃から何度も歌っていたこの童謡に
そんな まどさんの思いが込められているとは知りませんでした。

まどさんは、山口の前の徳山市のご出身です。
ある日、徳山の高校生がまどさんにインタビューに来ます。
たくさんの質問を持って。

高校生が聞きます。
「まどさんにとって『幸せ』って何ですか?」

まどさんは答えます。
「『幸せ』っちゅうのはね、自分が生きている現在、
それを肯定的に見ることができる人は幸せだと思います。
『全部に感謝しながら』という感じで暮らしていくのが
自分は幸せ 他の者も幸せになるんじゃないかと思います。」と。

百歳になるまどさんは、家族や友人の多くの死を見送ってきました。
そんなまどさんが、90歳を過ぎた頃、
夕日を眺めてふと気づいたことがありました。
「『今日』という一日の終わりは、どこか「死」に似ている」ということに。
その時、作られた詩です。最後にその詩を載せておきます。

              れんしゅう

        きょうも死を見送っている
        生まれては立ち去っていく今日の死を
        自転公転をつづけるこの地球上の
        すべての生き物が 生まれたばかりの
        今日の死を毎日見送りつづけている

        なぜなのだろう
        「今日」の「死」という
        とりかえしのつかない大事がまるで
        なんでもない「当たり前事」のように毎日
        毎日くりかえされるのは つまりそれは

        ボクらがボクらじしんの死をむかえる日に
        あわてふためかないようにと あの
        やさしい天がそのれんしゅうをつづけて
        くださっているのだと気づかぬバカは
        まあ この世にはいないだろうということか

れんしゅう まどみちお

れんしゅう まどみちお

きょうも死を見送っている
生まれては立ち去っていく今日の死を
自転公転をつづけるこの地球上の
すべての生き物が 生まれたばかりの
今日の死を毎日見送りつづけている

なぜなのだろう
「今日」の「死」という
とりかえしのつかない大事がまるで
なんでもない「当たり前事」のように毎日
毎日くりかえされるのは つまりそれは

ボクらがボクらじしんの死をむかえる日に
あわてふためかないようにと あの
やさしい天がそのれんしゅうをつづけて
くださっているのだと気づかぬバカは
まあ この世にはいないだろうということか

日本は終わり?

最近,原発報道も沈静化し,ネット規制や言論統制も行われているようですので,今,原発がどういう状況にあるのかこれまで以上に不透明になってきています。

そこでもう原発は安全になったのかと思い,保安院に電話をして尋ねました。

以下保安院の回答。

・福島第一原発原発は,工程表のとおり,現在,冷温停止を目指している。
・それができると信じている。
・しかし,原発が低温停止できるという保証はない。
・もし冷温停止ができなかった場合には,日本は終わり。
・日本が終わるということは,国民に説明する必要がない。
・その理由は,冷温停止できると信じているから。
・以上が保安院の公式見解である。

こんな感じです。質問を詰めていったら,電話をガシャンと切られてしまいました。

「日本は終わり」という言葉が保安院から出たのには正直,驚きました。

私たちが想像するよりも福島第一原発の状況は悪いようです。


この内容は録音をしています。
ネットで公開することについても許可を得ました。
できるだけ早急に公表します。時間ができたら……。

嘘だろうという方は,経産省や保安院に電話をして同じ質問をしてみてください。

http://www.meti.go.jp/

経産省 03-3501-1511


http://xmgsw65666.blog34.fc2.com/blog-entry-514.html

プルサーマル発電批判

小出裕章氏のプルサーマル発電批判がわかりやすすぎる!(文字おこし)

なるぼど。

たんぽぽの魂 坂本真民

たんぽぽの魂 坂本真民


踏みにじられても
食いちぎられても
死にはしない
枯れもしない
その根強さ
そしてつねに
太陽に向かって咲く
その明るさ
わたしはそれを
わたしの魂とする















2011年4月26日火曜日

これがチョークの落書きに見える?




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かなしみ 坂村真民

かなしみ 坂村真民

かなしみは
わたしたちを強くする根
かなしみは
わたしたちを支える幹
かなしみは
わたしたちを美しくする花
かなしみは
いつも枯らしてはならない
かなしみは
いつも湛えていなくてはならない
かなしみは
いつも噛みしめていなくてはならない

巨人・脇谷の落球の件

巨人の脇谷が落球をしたのにとったかのように見せ、

それを審判が誤審した件があった。

審判の誤審はしかたない。

脇谷はかっこよくない。

明らかにわかる落球をとったと言い張る。

フェアプレーでさわやかにやって欲しいものだ。

ただそれだけ。

いいとか悪いとか善悪の問題じゃなくて、

かっこわるい。

生き方の問題。

だからそういうふうに生きると決めたんだから脇谷はそれでいい。

ただしかっこわるいというだけの話。

己に忠実なれ

一番大切なことは、己に忠実なれ、この一事を守れば、

あとは夜が昼に続くごとく、万事自然に流れだし、

他人に対しても、いやでも忠実にならざるをえなくなる。

シェイクスピア

眠いの





母性の喪失

東京都町田市で、口にパン片を詰め込まれ、重体となっていた男児(2)が25日深夜、死亡した。傷害容疑などで警視庁に逮捕された母親の名取理枝容疑者(28)は当初容疑を否認していたが、その後パンを詰めたことを認め、「男の子は嫌いだった」と供述しているという。

 亡くなったのは名取流紘(るいと)ちゃん。捜査1課などによると、7日午後5時50分ごろ、名取容疑者が119番通報した。流紘ちゃんは2~3センチほどのパン片5、6切れを口やのどに詰まらせており、意識不明、心肺停止の状態で搬送。低酸素脳症で意識は戻らなかった。気道に血が詰まり、窒息死したとみられる。

 名取容疑者は夫(34)、乳児の長女の4人暮らしだった。名取容疑者は「最初に女の子が欲しかった」と話しているという。

 同課は26日に司法解剖するとともに、傷害致死容疑に切り替え調べている。


母性の喪失・欠如を感じる事件だ。

どうしてこんなことになるのだろうか。

ぼくにはどうしても理解ができない。

ねこの母親でも我が子をそれこそ目に入れても痛くないほどかわいがるのに。

スーちゃんのメッセージ

 こんにちは。田中好子です。

 今日は3月29日。東日本大震災から2週間経ちました。被災された皆さまのことを思うと、心が破裂するように痛み、ただただ亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。

 私も一生懸命病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でもその時は、必ず天国で、被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと思っています。

 今日お集まりいただいている皆さまにお礼を伝えたくて、このテープを託します。キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間お世話になりました。幸せな、幸せな人生でした。心の底から感謝してます。

 特に、ランさん、ミキさん、ありがとう。2人が大好きでした。

 映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。

 お礼の言葉を、いつまでも、いつまでも皆さまに伝えたいのですが、息苦しくなってきました。

 いつの日か、妹、夏目雅子のように、支えて下さった皆さまに、社会に、少しでも恩返しが出来るように復活したいと思ってます。カズさん、よろしくね。その日まで、さようなら。


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菅首相なぜここまで評判悪いのか

リンク: 「彼以外ならだれでもいい」 菅首相なぜここまで評判悪いのか - 速報:@niftyニュース.

自衛官の給与カット?

津波の損害補填で自衛官の給与10%カット!?

本当ならとんでもないことだ。

自衛官は特別手当が出てもおかしくないのに。

削るべきところは他にあるだろう。



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ハナミズキ

ハナミズキが咲き始めた。

春の花の中でハナミズキはとても好きな花の一つだ。

花びらに見えるところは、ほんとは花びらじゃないそうだが、

白や、薄紅の花びらが陽の光に照らされているのを見ると

しあわせになる。

ハナミズキが終わったら、ヤマボウシが咲き始める。

どちらも同じ種類の花で、ヤマボウシの方が少し地味かな。

ハナミズキやヤマボウシが咲き始めると初夏という感じになる。

今年は例年になく寒いから少し縮こまってるような気もするけど。

早く陽気な春になって欲しい。

震災でくたびれ果てている人たちにも春の訪れがやってきて、

少しでも心がなごめばいいがなと思うこの頃です。


東京電力の本音

2011年に新入社員として東京電力に入社したと思われる女性Pさん(22歳)が、インターネット上に過激な書き込みをして物議をかもしている。とある人物が東京電力を批判する日記をSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)に書いたところ、Pさんが「よく考えてから批判するように!! 文句あるなら電気使うな!」と反論の書き込みをしたのだ。

Pさんの書き込みはそれだけに留まらず、「批判する人間は自分が原発に行けばいい」や「電気を使わせて貰ってる人間が東電は許さないとか知識人ぶるのは滑稽」など、何度も反論の書き込みをしている。どの書き込みもかなり過激で、多くの人たちが驚きを隠せずにいる。以下は、Pさんの東京電力批判に対する反論コメントである。
 
・Pさんの東京電力批判に対する反論コメント
「東京電力の批判をしてますが、今電気を使えてるのは誰のお陰ですか? よく考えてから批判するように!!!文句あるなら電気使うな! あなたみたいな陰湿な事をいう人間がいるから日本人の質が問われるんです」
 
「世間知らずはどっちでしょうね。批判してるのは極一部ですよ。普通の人は東電頑張れと応援してくれてます! 今批判的なことを言うのは妬みだと思います。あと社長が悪いとか幹部が悪いとか言いますがみんな必死にやってます! そういう人間を批判する人間は自分が原発に行けばいいんじゃないですかね?行く度胸もなく、ただ電気を使わせて貰ってる人間が 東電は許さない とか言い知識人ぶるのは滑稽です(笑)」
 
「脳がないって(笑)。偉そうに言ってるけど原発の事とか何もしらないのでは? 他にも色々と矛盾してること言ってますしね。もうちょっと色々と勉強してから物事を発言したほうがいいですよ。あと会った事もない人間におまえ呼ばわりされる筋合いもありません!」(引用ここまで)


これを東京電力の本音といったら、常識のある東京電力社員は困惑するだろう。

気の毒だけど。

一番気の毒なのは福島県の人々だけど。


http://rocketnews24.com/?p=89942

毒リンゴは日本産

【ニューヨーク=柳沢亨之】25日付の国際紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、日本の放射線をテーマにした21日付同紙掲載の1コマ漫画について、「日本人やその他の人々を傷つけた」とし、「(掲載の)判断は誤りで、遺憾に思う」とする記事を掲載した。
 漫画は「日本の放射線」の見出しが付いた新聞を手にした白雪姫が、おばあさんの持つリンゴを見て、「あなたは日本から来たの」と尋ねる内容。在ニューヨーク日本総領事館が21日、日本産食品に対する根拠のない不安を生むとして同紙親会社のニューヨーク・タイムズに抗議していた。





















失礼なこと、この上ない。抗議は当然だ。

遺憾の意も当然だ。

だれだ、これを載せるのにOKを出したのは。

でも、これが今の日本に対する世界のイメージなのかもしれないな。

もっとまんまる


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2011年4月25日月曜日

クリエイティブでいるための29のアドバイス

1 リストを作ってみよう!
2 ノートをいつでもどこでも持ち歩こう!
3 とにかく思いつくままに書き始めてみよう。
4 コンピュータから離れてみよう!
5 自分を責めるのをやめよう!
6 ちょっと休憩。
7 シャワーを浴びながら歌ってみよう!
8 コーヒーを飲もう!
9 新しい音楽に耳を傾けよう!
10 オープンであれ!
11 クリエイティブな人に囲まれよう!
12 フィードバックをもらおう。
13 誰かと一緒に何かをつくりあげてみよう。
14 あきらめるな!
15 練習、練習、また練習・・・。
16 間違いもOK!と自分に言い聞かせよう!
17 行ったことのないところへ行ってみよう!
18 いいことを数えよう!
19 思いっきり休んでみよう!
20 リスクをとってみるのだ!
21 ルールを破れ!
22 無理にやらなくていいよ!
23 辞書の一ページを読んでみよう!
24 フレームワーク(思考の枠組み)を作ってみよう!
25 「誰かにとっての完璧」なんて目指さなくていいよ!
26 アイデアが浮かんだかい?それを書き留めてみよう!
27 デスクをすっきり片付けてみよう!
28 なんというか、人生を楽しもう!
29 何かを終わらせるのだ!フィーニーッッシュイィット!



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ごろん




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くつろぎのひととき




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ふるやのもり

好きなむかし話シリーズ。ふるやのもり。

あるとところにおじいさんとおばあさんが暮らしていて、ある夜

この世の中で一番怖いものは何だろうかという話になったときに

おばあさんがやっぱりそれは、どう猛な虎みたいな獣でしょうという。

ところがおじいさんは、いやいや、ふるやのもりの方がもっと怖いぞと反論する。

ふるやのもりというのは古くなった家の屋根がぼろぼろになって

雨がそこからもることをいう訳なんだけどね。

そしたらおばあさんも、大きくうなずいてふるやのもりほど怖いものはありませんねと賛成する。

ちょうどその夜泥棒がおじいさんとおばあさんの家の馬屋の梁の上に乗っかってその話を聞いていた。

ちょうどその夜大きな虎もおじいさんとおばあさんの家の馬屋でその話を聞いていた。

泥棒も、虎も、虎より恐ろしいふるやのもりという化け物がいると思い込んだわけだ。

怖くなった泥棒は足をつるっと滑らせ、梁の上から下に真っ逆さまに落ちた。

落ちたところが、これまたふるやのもりの話を聞いてふるえていた虎の背中の上。

虎はふるやのもりが飛びついてきたと思って必死で逃げ出した。

泥棒もふるやのもりの背中に飛び乗ってしまったと思って振り落とされたら死んでしまうと思い、

これまた必死でしがみつく。

山の中を駆け抜け、ヤブをぬけ虎は必死にふるやのもりを振り落とそうとする。

とうとう振り落とされて山の穴の中に泥棒は落ちてしまい、虎はほっとして今夜あった恐ろしい話を

動物たちに離して聴かせるのだけど、みんなは恐ろしそうに顔を見合わせてぶるぶる震えながらはなしをきいて

いたけど、猿だけはどうもおかしいと思って、ふるやのもりを振り落としたという穴のところに行ってみる。

深い穴にいるのはただの人間にしか見えない。

なあんだ、ふるやのもりというからどんなに恐ろしいものかと思ったら

ただの人間じゃないかと馬鹿にしたようにしっぽをたらしたら、

泥棒はどうやって深い穴から出ようかと考えていたところに綱のようなものが降りてくるから

それをつかんで這い上がろうとした。

猿はびっくりして、やっぱり恐ろしいふるやのもりだったと思って必死でしっぽを引き上げようとする。

泥棒は絶対離すもんかと必死にしがみつく。

とうとう長いしっぽの先がちぎれて猿のしっぽは今のような短いしっぽになってしまったという話。

泥棒が逃げ出せたかどうか忘れてしまった。

この勘違いの話はおもしろくて好きだったな。


青ひげ

グリム童話の青ひげってやつが好きだった。

女の人を殺しまくって地下室に閉じ込めている恐ろしい男のところへ、

娘が嫁入りする話だが。

もちろんそんなこととはつゆ知らずである。

青ひげが出かけるときに広い屋敷のどの部屋をのぞいてもいいが、

地下室だけはのぞいてはいけないと鍵を渡される。

当然のぞきたくなるのが人情ってもの。

案の定他の部屋をのぞくのに飽きた娘は開けてはいけないと

いわれた地下室をのぞいてしまい、そこに繰り広げられた残虐な屍体の山を見るわけ。

見てしまったなというわけで、帰ってきた青ひげに殺されそうになる娘を

兄たちが助けに駆けつけて青ひげを殺してしまうという都合のいい終わり方だった。

これはこども心になかなかショックの大きい話だったけど。

怖いもの見たさで何度も読んだものだ。

奥華子 ガーネット


ぼくは奥華子が好きだ。

時をかける少女の主題歌だった

ガーネットなんか聴くと涙がうるうるしてくる。

彼女の素朴な飾らない歌声とピアノの響きが重なると

そこには不思議な世界が広がっていく。

胸が切なく、そのくせなぜか明るく。


知らなかったiPhone


ロック画面でホームボタン×2でiPodが起動する。

びっくり、ロック画面の上部に操作画面が出る。

時刻表示の下に

「木漏れ日の中で」という奥華子の曲名が

表示されているのがわかる。

別に奥華子じゃなくてもいいんだけど。

好きだから。

人間の勝利 山村暮鳥

人間の勝利 山村暮鳥
 
 人間はみな苦しんでゐる
 何がそんなに君達をくるしめるのか
 しつかりしろ
 人間の強さにあれ
 人間の強さに生きろ
 くるしいか
 くるしめ
 それがわれわれを立派にする
 
 みろ山頂の松の古木を
 その梢が烈風を切つてゐるところを
 その音の痛痛しさ
 その音が人間を力づける
 人間の肉に喰ひいるその音(ね)のいみじさ
 
 何が君達をくるしめるのか
 自分も斯うしてくるしんでゐるのだ
 くるしみを喜べ
 人間の強さに立て
 恥辱(はぢ)を知れ
 
 そして倒れる時がきたらば
 ほほゑんでたふれろ
 人間の強さをみせて倒れろ
 一切をありのままにじつと凝視(みつ)めて
 大木のやうに倒れろ
 
 これでもか
 これでもかと
 重いくるしみ
 重いのが何であるか
 息絶えるとも否と言へ
 頑固であれ
 それでこそ人間だ

風景  山村暮鳥

風景 山村暮鳥
 
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 かすかなるむぎぶえ
 
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 ひばりのおしゃべり
 いちめんのなのはな
 
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 やめるはひるのつき
 いちめんのなのはな

雨   八木重吉

雨   八木重吉


雨のおとがきこえる

雨がふってゐたのだ

あのおとのようにそっと世のためにはたらいてゐよう

雨があがるようにしづかに死んでゆこう

雨   八木重吉

雨   八木重吉


雨は土をうるほしてゆく

雨といふもののそばにしやがんで

雨のすることをみてゐたい

それでも原発との共生を選ぶのか

時事ドットコム 

東京電力福島第1原発の放射能漏れ事故で国民の間に原子力への不安が高まる中、「原発城下町」と言われる地方自治体の選挙に注目が集まった。安全対策や防災などが争点として浮上したが、原発との「共生」を訴える首長、議員が多数派を占める構図は変わらなかった。
 福井県敦賀市では、現職の河瀬一治氏が3新人を破り5選を果たした。ただ、河瀬氏を含む全候補者が原発との共存を容認したことから、争点の見えにくい選挙戦となった。
 一方、福島原発と同じ東電の柏崎刈羽原発がある新潟県柏崎市と刈羽村。柏崎市議選(定数26)では原発推進・容認派が改選前より議席を増やし、刈羽村議選(定数12)では改選前議席を守り、共に多数派を維持した。有権者が原発の安全性に不安を抱きつつも、国からの交付金や地域の雇用確保という恩恵を受けている現状を無視できなかったようだ。 (2011/04/25-01:24)

フクシマの原発事故のような大きな事故が起こっても

脱原発の原動力にはならないのか。

それだけ、利権と地場産業と原発は固く結びついていると。

しかし、地元だけの問題ではない。

原発の可否は今や日本全体の問題になっているはずだ。

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太陽電池の変換効率75%に 東大とシャープが構造解明


2011/4/25 0:06

東京大学の荒川泰彦教授らとシャープは、現在20%程度にとどまっている太陽電池の変換効率を、
75%以上にできる構造をコンピューターによる解析で突き止めた。
化合物半導体でできた数ナノ(ナノは10億分の1)メートルサイズの
「量子ドット」を敷き詰めた面を何層も重ねる。25日付の米物理学会の
論文誌「アプライド・フィジクス・レターズ」に発表する。

考案した太陽電池は量子ドットを敷き詰めた面を積層して厚さを数~10マイクロ
(マイクロは100万分の1)メートルにし、両面に電極を取り付ける。
量子ドットの配置を最適化することで従来の太陽電池では素通りする赤外光も
電気に変えることができ、変換効率を大幅に引き上げることが可能になるという。

明るい未来が見えてきた!

2011年4月24日日曜日

原発賛成が半数切る

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110421/k10015473341000.html

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、スイスの調査会社が、世界47の国と地域で原子力発電の是非について聞いたところ、賛成する人の割合が49%と全体の半数を下回ったことが明らかになりました。
これは、スイスに本社を置く民間の調査会社、WIN・ギャラップインターナショナルが、先月から今月にかけて、世界47の国と地域を対象に電話や対面などの形で実施し、3万4000人余りから回答があったとしています。それによりますと、福島第一原子力発電所の事故が起きる前に原発についてどう思っていたかという質問には、賛成57%、反対32%でしたが、現在はどうかという質問には、賛成が8ポイント減って49%、反対が11ポイント増えて43%となり、事故がきっかけとなって、原発に賛成する人の割合が過半数を割りこみ、反対との差も大きく縮まる結果が出たということです。国別でみると、原発のあるカナダやオランダ、ルーマニアで賛否の割合が逆転して、反対が賛成を上回りました。また中国やロシアでは、逆転はないものの、賛成が10ポイント以上減り、原発大国のアメリカ、フランスでも賛成の割合が減る結果となりました。これについて、調査会社は専門家のコメントを引用し、「世論の変化は近い将来、国際的な燃料価格だけでなく、再生可能エネルギーの市場に影響を与えるだろう」としています。


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社説:サマータイム 節電効果だけじゃない - 毎日jp

 浮上しては消え、を繰り返し、国を挙げての実現には至らなかった「サマータイム」制が、再び関心を呼んでいる。原発事故の影響で今夏心配される関東地区などの電力不足が背景だ。

 被災地の人たちが多くの困難と闘っている時に、わざわざ混乱要因を増やすべきではないとの意見もあろう。だが、震災を機に、日本全体がエネルギーの使い方を含め、くらしや社会のあり方を見直そうとしている今だからこそ、あえて踏み出す価値もあるのではないか。

 昼間が長くなる夏場に、時計の針を進めるのがサマータイムだ。例えば午前5時は6時になる。朝早く明るくなるので、その時間を有効活用し、主に照明用電力を節約するのが一般的な狙いである。

 加えてもう一つ重要な目的がある。ピーク電力の抑制だ。

 夏の暑い時期、電力の使用量は大抵、午後2~3時ごろに最大となる。気温が一日の中で最高となり、冷房需要がピークに達する時間である。同時に経済活動が最も活発になるのも昼休み後のこの時間帯だ。

 一方、一日で電力使用が最低になる午前5~6時ごろはピーク時の半分程度しか使っていない。供給力にゆとりがある早い時間帯に経済活動を開始し、ピークを暑さのピークとずらすことができれば、電力使用の一点集中が緩和できる。

 ただ1時間差のサマータイムだけでは十分でないかもしれない。職場の始業時間を早めることと組み合わせれば、より効果を実感できよう。この際思い切って最大時で2時間、時計の針を進めることも検討してみてはどうだろうか。

 電力会社は真夏のピーク時の需要に合わせて発電設備を増強してきた。今夏の電力の逼迫(ひっぱく)度は当初、懸念されたほどではなくなる可能性が出てきたが、夏場のピークの高さを低くできれば、この先、余計な設備を抱えなくてもいいことになる。

 サマータイムには、「残業で結局、長時間労働になるだけ」との反対論も根強かった。だが、今は業務時間短縮の機運が高まっている。早く始業しても取引先に合わせて結局、遅くまで働く、という事態を招かないためにも、一斉の導入が望ましい。

 ここで強調しておきたいのは、サマータイムの効果が電力の有効使用にとどまらない可能性だ。働き方やくらし方、家族との過ごし方などに本質的な変化をもたらし、私たちが経済発展の中で見過ごしがちだった心の豊かさを取り戻すきっかけになる潜在性を秘めている。

 仕事が終わってから4~5時間も明るい時間があったら--。まずは想像することから始めてみよう。


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気持ちよさそうでしょ




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なぜ彼はクレーンに乗らなくてはならなかったのか

http://d.hatena.ne.jp/thir/touch/20110423/p1

先日、栃木県にて、クレーン車が暴走し通学途中の小学生をはね死亡させてしまった事故があった。もちろん加害者を擁護することは出来ない。彼はてんかんを持っていた。そして以前にも「未遂」を起こし、かつ薬の服用を怠ったがためにこの事件は起きてしまった。報道の通り薬を飲み忘れたがゆえにこのような事故が起こってしまったのであれば、これは完全に彼の責任であると私は思う。しかし、多くの人がそれでも思うことは、「では、何故彼はクレーンに乗ることを選択したのか?」ということであろう。この事故に関連し、id:goldhead氏は、俺はたまたま子供を6人轢き殺していないだけ - ○内○外日記において、SASを患っているという観点から記事を書いていえる。その中で、次のような文章が目にとまった。

だから俺は、クレーン車で6人の子供を死なせてしまったやつのことを考えずにはいられない。彼が症状をおさえる薬を飲んでいなかった理由も、あるいは過去に事故を起こしていたり、その病気を隠してまたその職についた理由もわからない。わからないが、想像せずにはおれない。他人事ではないのだ。果たして俺がたまたま運転する仕事に就いていて、睡眠時無呼吸症候群に気づいたらどうしただろう。その持病があることを明かせば、仕事を失うかもしれないとき、どうするだろう。あるいは、新しい仕事に就けないのかもしれないということを。俺がそこで正しい選択をするかもしれないし、誤るかもしれない。正しい選択をした結果、ひどい不利益に陥ることもあるかもしれないし、誤った選択をしながら大きな失敗をしないですむかもしれない。それはわからない。
誰かが語らなくてはならないと思った。彼がクレーンに乗るという選択を、一度未遂を起こしながらも選ばなくてはならなかった理由について。これからここに書くことはあくまでも推測と私の経験や伝聞によるものである。しかし、「こういう事情もあるのだ」ということを、頭の片隅に入れておいていただきたいと思ったからこそ、この文章を書くことにする。

てんかんという病気は、一般的に精神障害に分類され、精神障害者保健福祉手帳の対象疾患でもある(註:てんかんは脳疾患であり、精神疾患には含まないとする意見も存在し、それは決して少数派ではない。しかし制度上は「精神障害」に分類されるため、このように記載する)。精神疾患には、てんかんの他に鬱病・双極性障害・統合失調症などが存在するが、てんかんや双極性障害、統合失調症は薬の服用を持続することによって「寛解」させることは出来るものの完全に治癒することは出来ない。だから、基本的に(医療技術の発達がない限り)これらの病気を患った場合、生涯にわたって薬を飲み続けなくてはならない。また、寛解と言われる状態は、医師や病気によって異なるものの、多くの人は健常者と同じく生活が出来、普通に働いたり、休暇を楽しんだり、子供をもうけたりすることが出来る。

しかし世間はそう思わない。一般的に、これらの病気があるという事実を明らかにして採用に望んだ場合、かなりの高確率で落とされる。精神疾患というのは未だに根強い偏見や差別が残っており(まさにテレビにおいて「てんかん」という言葉がほとんど使用されないことが、それを端的に示している)、病気を明らかにして就職することはほとんど不可能なのである。

じゃあ「障害者枠」を利用すればいいじゃないか、と思うかもしれない。しかし一般的に存在する障害者枠というのは、ほとんどの場合身体障害者用であって、精神障害者の受け入れを表明している企業は非常に少ない。世の中にはいくつか「障害者用求人サイト」というのが存在するが、求人票をめくるとその多くは「身体」のみであり、「精神」にまで広げられている場合は少ない。これには明確な理由が存在し、身体障害というのは多くの場合彼が死ぬまで永遠に「傷害」がまとわりつくのに対し、精神障害者の場合はそうではないことがあるのだ。いや、そういうと語弊がある。正確に言えば、身体障害者手帳には更新の義務が存在しないが、精神障害者手帳は更新義務があり、さらに「就労している場合は障害認定のハードルが上がる(所見において「日常的に生活が出来る」というのは、障害認定に値しない)」という事実が存在するがために、精神障害者を雇うメリットというのは企業にとってほぼ皆無に等しく、受け入れをする理由が存在しないのである。よって、障害者雇用は精神障害者とは無縁の存在である。

では、「療養所」のようなものはどうか。やはりこれもノーだ。療養所というのは、治療の難しい精神障害者や知的障害者しか受け入れないところが大半であり、間違っても「薬を飲んでいる限り健常者と同じ日常を送ることが出来る」レベルの人間がそのようなところでの就労を認められるケースというのは、残念ながらほとんど無い(ただ、これについては少しはあるらしい)。

それなら最後の砦、「障害年金」や「生活保護」を取得すればいい、となるが、障害年金の受給額は年間100万円程度であり、この程度では生活なんてとてもできやしない。生活保護に関しては、やはり「薬を~」という事実がある以上、ケースワーカーから就労を促されることになってしまう。様々な制度が存在しているのだが、「薬を~」レベルの人間というのは、全てにおいてつまはじきにされているのだ。だから、結局のところ、彼らは病気を持っている事実を隠して就労するしかないのである。

そしてそのような人間は、多くの場合「精神障害者手帳」の認定基準を満たしていたとしても、社会生活において不利益になる事があるため、手帳の取得を行わないことが多い。最近では、自立支援医療の適用も断る場合があるという(保険の書類を会社に見られたとき、これらの制度を利用していると一発で「アヤシイ病気を持っている」とバレてしまうため)。まさに、自分の中に存在している爆弾がいつ炸裂するか、あるいはその存在がばれてしまうのか、そういうことにビクビクしながら日常を送っていくしかないのである。社会によって、彼らは「普通に」生活することを潜在的に強要されている。そうでなければ、明日の食事にも困るような生活が待っているのだ。それなら、そうなってしまうならクレーンに乗り続ける。たとえ僕が加害者と同じ境遇にいたとしても、やはりクレーンに乗ることを選択しただろう。「明かして事務作業やらしてもらえればいいのに」というのは簡単だ。だが、事情は違う。明かしてしまったら、そもそも雇ってもらえないのだ。

だからこそ、私は彼に対して迂闊に何かを言うことは出来ない。単純に何かを言うことは、構造上不可能なのだ。もちろん、事故について責任を負うべきなのは彼である。しかし全てを自己責任に回収しても良いのか、という疑問は残る。彼のような存在を作り出してしまったのは、まさに我々の生活している、この社会構造それ自体のだから。

彼はそのことを忘れたかったのかもしれない。誰もが簡単だと思っている「薬を飲む」ということ、それはまさしくそのような「現実」を強く認識する瞬間を自分から作り出すことであり、生きるために苦痛の上に苦痛を塗り重ねる、その作業を「自発的に」行わなくてはならない苦しみを伴っているのであるから。

そしてまた、病気なのだから夢をあきらめろというのは(クレーン乗車は彼の夢だった)、まさしく我々は、片方で「普通」の生活を強要しながら、もう片方では「お前は普通ではない」と言っていることを示している。この矛盾を、彼はどう心の内に処理すれば良かったのか。私には分からない。





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2011年4月23日土曜日

あかね書房さん、復刻して!

01 『まぼろしの白馬』 エリザベス・グージ(Elizabeth Goudge)
02 『灰色の谷の秘密』 アンドレ・マスパン(Andre Massepain)
03 『ヤンと野生の馬』 ハインリッヒ・マリヤ・デンネボルク(Heinrich Maria Denneborg)
04 『あしたあさって』 ルネ・レッジャーニ(Renee Reggiani)
05 『ふしぎなランプ』 マックス・フェーゲリ(Max Voegeli)
06 『バランキン君のふしぎな一日』 ヴァレリー・メドウェーデフ(Valerii Vladimirovich Medvedev)
07 『デビッドの秘密の旅』 ハリー・クルマン(Harry Kullman)
08 『オッター32号機SOS』 レイフ・ハムレ(Leif Hamre)
09 『五次元世界のぼうけん』 A Wrinkle in Time マデレイン・レングル(Madeleine L'engle)
10 『三びき荒野を行く』 シーラ・バーンフォード(Sheila Every Burnford)
11 『運河と風車とスケートと』 マインダート・デヨング(Meindert De Jong)
12 『ミシェルのかわった冒険』 ルネ・ギヨ(René Guillot)
13 『雄ねこカスパー』 ハインリッヒ・マリヤ・デンネボルク(Heinrich Maria Denneborg)
14 『ユリシーズ号の密航者』 アナ・マリア・マトゥーテ(Ana Maria Matute)
15 『コパー川のかわがらす』 ジョン・ジョージ(John George)
16 『ぼくの名はパブロ』 A・ゾンマーフェルト(Aimee Sommerfelt)
17 『魔法をわすれたウィプララ』 アニー・シュミット(Annie M.G Schmidt)
18 『SOS地底都市』 Quatre Montrealais En Lan 3000 スザンヌ・マルテル(Suzanne Martel)
19 『闘牛の影』 マヤ・ヴォイチェホフスカ(Maia Wojciechowska)
20 『深夜の急行列車』 E・カッタン(Etienne Cattin)
21 『青い海・白い船』 ゲンナジー・マシキン(Gennadii Mashkin)
22 『北極洋のとうぞくカモメ』 L・ウゴリーニ(Luigi Ugolini)
23 『ジーノのあした』 カール・ブルックナー(Karl Bruckner)
24 『魔神と木の兵隊』 The Twelvw and the Genti ポーリン・クラーク(Pauline Clarke)


01 『鋼鉄都市』 The Caves of Steel アイザック・アシモフ(Isaac Asimov)
02 『生きていた火星人』 Lost Race of Mars ロバート・シルヴァーバーグ(Robert Silverberg)
03 『恐竜世界の探検』 The Lost World コナン・ドイル(Conan Doyle)
04 『タイムマシン28000年』 The Man who Masterd Time レイ・カミングス(Ray Cummings)
05 『惑星からきた少年』 Down to Earth パトリシア・ライトソン(Patricia Wrightson)
06 『四次元世界の秘密』 Dimension A L・P・デービス(L. P. Davies)
07 『地底世界ペルシダー』 Pellucidar エドガー・ライス・バロウズ(Edgar Rice Burroughs)
08 『両棲人間』 Chelovek-Amfibiya アレクサンドル・ベリャーエフ(Aleksamdr Beliaev)
09 『不死販売株式会社』 Immortality Inc. ロバート・シェクリイ(Robert Sheckley)
10 『宇宙船ドクター』 Spaceship Medic ハリー・ハリスン(Harry Harrison)
11 『惑星ハンター』 Interplanetary Hunter アーサー・K・バーンズ(Arthur K. Barnes)
12 『海底の地震都市』 Undersea City フレデリック・ポール(Frederik Pohl) & ジャック・ウイリアムスン(Jack Williamson)
13 『ロボット・スパイ戦争』 Nur Zwei Roboter? カルル・ブルックナー(Karl Bruckner)
14 『海底二万リーグ』 Vingt mille lieues sous les mers ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)
15 『月世界の核爆発』 Captives of the Moon パトリック・ムーア(Patrick Moore)
16 『宇宙戦争』 The War of the Worlds H・G・ウェルズ(H. G. Wells)
17 『さまよう都市宇宙船』 Universe ロバート・A・ハインライン(Robert A. Heinlein)
18 『宇宙怪人ザロ博士の秘密』 Calling Captain Future エドモンド・ハミルトン(Edmond Hamilton)
19 『怪奇植物トリフィドの侵略』 The Day of the Triffids ジョン・ウインダム(John Wyndham)
20 『銀河系防衛軍』 Triplanetary エドワード・E・スミス(E. E. Smith)


01 『モルグ街の怪事件』 エドガー・アラン・ポオ(Edgar Allan Poe)
02 『シャーロック・ホームズの冒険』 コナン・ドイル(Conan Doyle)
03 『赤い家の秘密/黄色いへやのなぞ』 A・A・ミルン(A. A. Milne)/ガストン・ルルー(Gaston Leroux)
04 『アルセーヌ・ルパンの冒険』 モーリス・ルブラン(Maurice Leblanc)
05 『ふしぎな足音』 G・K・チェスタートン(G. K. Chesterton)
06 『魔女のかくれ家/二つの腕輪』 ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)
07 『ABC怪事件/恐怖の旅客機』 アガサ・クリスティー(Agatha Christie)
08 『エジプト十字架の秘密/十四のピストルのなぞ』 エラリイ・クイーン(Ellery Queen)
09 『恐怖の黒いカーテン/アリスが消えた』 ウイリアム・アイリッシュ(William Irish)
10 『スパイの秘密/学園の名探偵』 W・サマセット・モーム(W. Somerset Maugham)/ジェームズ・ヒルトン(James Hilton)
11 『のろわれた沼の秘密』 フィリス・A・ホイットニー(Phyllis A. Whitney)
12 『マギル卿さいごの旅/チェーンの秘密』 F・W・クロフツ(F. W. Crofts)
13 『エジプト王ののろい/スコッチ・テリアのなぞ』 S・S・ヴァン・ダイン(S. S. Van Dine)
14 『あかつきの怪人/暗黒街捜査官』 レスリー・チャータリス(Leslie Charteris)/レイモンド・チャンドラー(Raymond Chandler)
15 『X線カメラのなぞ/マルタの鷹』 E・S・ガードナー(E. S. Gardner)/ダシール・ハメット(Dashiell Hammett)
16 『非常階段/シンデレラとギャング』 コーネル・ウールリッチ(Cornell Woolrich)
17 『名探偵シャーロック・ホームズ』 コナン・ドイル(Conan Doyle)
18 『ジキル博士とハイド氏/自殺クラブ』 ロバート・ルイス・スティーヴンスン(Robert Louis Stevenson)
19 『人工頭脳の怪/ノバ爆発の恐怖』 Donovan's Brain/Gulf カート・シオドマク(Curt Siodmak)/ロバート・A・ハインライン(Robert A. Heinlein)
20 『暗黒星雲/生きている首』 The Stars Like Dust/Golova Professore Douelya アイザック・アシモフ/他(Isaac Asimov)/アレクサンドル・ベリャーエフ(Aleksamdr Beliaev)

やまんばと牛かた

やまんばと牛かた。

牛かたというと牛の背中にいろんなものを乗せて

売り歩く商売で、ある牛かたが秋の夕暮れ、

牛の背中に魚を積んでとぼとぼと山道を歩いていた。

こんな寂しい夕暮れに変なもんでも出ると怖いなあと

思っていたら、生臭い風がふわっと吹いたかと思うと

後ろの方から、やまんばが追っかけてくる。

牛かた、牛かた、魚を一匹くれい。

牛かたはぞっとしながら魚を牛の背中から一匹放り投げる。

やまんばはその魚にとびつくと、たちまちのうちに

バリボリと骨も残さず食ってしまう。

牛かた、牛かた、魚を一匹くれい。

またやまんばが追っかけてくる。

牛かたは牛を必死でたたきながら、また魚を一匹放り投げる。

やまんばはその魚をまたバリボリとまたたく間に食ってしまう。

そうして逃げる牛かたの牛の背中に積んであった魚は

たちまちのうちに一匹もなくなってしまう。

魚はもうないよーと牛かたが泣き声で言うと

やまんばは今度は、

牛かた、牛かた、牛を一匹くれい。

牛かたはがたがた震えながら、牛を放すと必死で逃げ出す。

やまんばは牛に追いつくと大きな牛をバリボリバリボリと

これもまもなく全部食ってしまった。

牛かた、牛かた、おまえが食いたいよー。

牛かたは涙を流しながら逃げる。

やまんばはどんどん追いついてくる。

池のすぐそばに大きな木があったので牛かたはその木に登って隠れた。

やまんばがすぐにやってきてきょろきょろと探すが

牛かたの姿が見つからない。

そのとき水に映った牛かたの姿を見つけたやまんばは

こんなところにいたのかえといったかと思うと

ボチャンと池に飛び込んであっぷあっぷとおぼれそうになる。

そのすきに牛かたは木から下りるとどんどんどんどん逃げていった。

日もとっぷりと暮れて、山は真っ暗やみ。

ところが山の中に一軒だけ灯がともった家があった。

やれやれ助かったと思って牛かたはその家に入った。

入ったかと思ったら表の方から、がさがさと音がして

今日は牛かたのせいでひどい目にあったわい、ぶつぶつと

と声がしてやまんばが帰ってきた。

そうその家はやまんばの家だったのだ。

牛かたは急いで梁の上にするすると昇って天井に上がった。

やまんばは池に落ちた水を垂らしながら、こんな日には

熱い甘酒でも飲んで早く寝るに限るといいながら

甘酒をナベでわかし始めた。

温かい火のせいでやまんばはとろとろと眠りかける。

天井の梁の上でそれを見ていた牛かたは

甘い甘酒のにおいに腹が空いてきて、

天井にあったわらを長くつないで

ナベの中の甘酒をちゅーとすった。

ちゅーと数音があまり大きかったのでやまんばが目を覚ました。

やや、甘酒がへっているぞ、だれが飲んだのじゃ。

牛かたが小さなささやき声で、風の神、風の神、といった。

やまんばは風の神ならしょうがない、といってまたとろとろと眠りかける。

牛かたはじっとがまんしていたがやっぱり腹が空いてしょうがないので

さっきのようにわらを伸ばして、甘酒をチュウチュウ吸って最後まで飲んでしまった。

ところが最後の吸い込む音が大きかったので今度こそやまんばも目を覚ました。

やや、甘酒がない、これはどうしたことじゃ。

牛かたは、小さな声で、火の神、火の神、とささやいた。

火の神ならしょうがないとやまんばいった。

そして、こんな夜はもう寝るに限る、とぶつぶついった。

木のつづらで眠ろうか、石のつづらで眠ろうか、

石のつづらは冷たかろう、木のつづらがええといったかと思うと

木のつづらの中に入って眠ってしまった。

牛かたは天井から降りてくると木のつづらに釘を打って

やまんばが出られないようにした。

そして木のつづらにきりで穴を開けた。

やまんばは寝言で、明日はいい天気と見えてきりきり虫が鳴くわえなどと

いったが目を覚ますことはなかった。

牛かたはナベで水をぐらぐらと煮て先ほど開けた穴から熱湯を注ぎ込んだので

やまんばは死んでしまったということだ。

けっこうまぬけなやまんばだった。


小学生の時に初めて読んだ日本昔話の初っぱなにあった話。

また挿絵が怖くて怖くて、それなのに何回も何回も読んだ。

日本の昔話は今昔物語からとられたものが多いが、

どれも子ども心を引きつける不思議な魅力を持っていた。

ご飯の用意をしてくれる朱塗りのお椀の話や

大江山の酒呑童子の鬼退治の話など話せばきりがない。



孫正義氏の提言

http://www.ustream.tv/recorded/14195781#utm_campaign=tweetlist.com&utm_source=14195781&utm_medium=social


孫正義氏の熱い思いをみんなに広めたい。

脱原発の思いをさらに強くした。

それができる道筋を孫正義氏は示してくれた。

世界は自然エネルギーの利用に向かっている。

日本だけ、利権の上にあぐらをかいた原発推進を続けることは

この期に及んではもうできはしない。


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2011年4月22日金曜日

造血幹細胞採取は不要」と原子力安全委 作業員の命より政治的配慮か

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110403/plc11040301310001-n1.htm

 東京電力福島第1原発の放射能漏洩事故で、復旧作業員の大量被曝に備えた自家造血幹細胞の事前採取について、内閣府の原子力安全委員会が「不要」と判断していたことが2日、わかった。造血幹細胞は、被曝し、造血機能に障害が起きた際の治療に有効だとして、専門家らが事前採取の必要性を指摘している。安全委は原子力の安全規制を担当し、基準などを首相に助言する役割を担っているが、専門家からは「作業員の生命を軽んじている」との批判が出ている。

 産経新聞が入手した安全委の内部文書によると、現時点で事前採取する必要がない理由として(1)作業員にさらなる精神的、身体的負担をかける(2)国際機関での合意がない(3)十分な国民の理解が得られていない-ことを挙げている。

 造血幹細胞は血液中の細胞である白血球などの源となる細胞。骨髄などに存在する。全身に被曝した場合、血液の細胞をつくれなくなる障害が起きるが、あらかじめ自身の造血幹細胞を採取・冷凍保存しておけば、それを移植することで造血機能が回復する。
 茨城県東海村の臨界事故(平成11年)では、作業員2人が他人の造血幹細胞の移植を受けたが死亡した。だが、自分の細胞であれば合併症を防ぎ、回復も早まる。費用の自己負担は約20万円で手術の必要もない。

 造血幹細胞の事前採取については、日本造血細胞移植学会と国立がん研究センターが提言している。先月28日には移植医療に携わる虎の門病院(東京都港区)の谷口修一血液内科部長が首相官邸を訪れ、仙谷由人官房副長官に採取するよう申し入れた。仙谷氏は理解を示し、事前採取に前向きだったという。

 今回、安全委が造血幹細胞の事前採取を「不要」と判断したことについて、事前採取の必要性を訴えてきた野党若手議員は「被曝を前提とするほど危険な場所で作業していることになれば、国民の不安感や諸外国の不信感をあおることになりかねないという政治的配慮があるのではないか」との見方を示している。

小さい数

一(いち) 100
分(ぶ) 10-1
厘(釐)(りん) 10-2
毛(毫)(もう) 10-3
糸(絲)(し) 10-4
忽(こつ) 10-5
微(び) 10-6
繊(せん) 10-7
沙(しゃ) 10-8
塵(じん) 10-9
埃(あい) 10-10
渺(びょう) 10-11
漠(ばく) 10-12
模糊(もこ) 10-13
逡巡(しゅんじゅん) 10-14
須臾(しゅゆ) 10-15
瞬息(しゅんそく) 10-16
弾指(だんし) 10-17
刹那(せつな) 10-18
六徳(りっとく) 10-19
虚空(こくう) 10-20
清浄(せいじょう) 10-21
阿頼耶(あらや) 10-22
阿摩羅(あまら) 10-23
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう) 10-24


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すぐ採用!

仏原子力大手アレバが福島第1原子力発電所の放射性物質を含む汚染水の処理システムを提供することになり、これまで復旧作業の妨げとなっていた問題の解消が見込まれる。しかし、ある日本の化学者は、汚染水の除染が可能とされる粉末を1カ月足らずで開発したと発表。この粉末を使った場合、アレバのシステムより20倍早く除染できる可能性があり、そうなれば、最終的な目標である原子炉の安定的冷温停止に向けた作業が大幅に加速する。


Nuclear and Industrial Safety Agency/Reuters
汚染水の水位を示す防護服を着た作業員
この粉末を開発したのは金沢大学の太田富久教授。同教授によると、天然の鉱物と化学物質を混合した白い粉末は、汚染水に溶けた放射性物質を捕まえて沈殿させるという。1000トンの汚染水の場合では1時間で処理できる。一方、アレバの処理システムによる放射性物質の除去は1時間当たり50トンの汚染水。


Courtesy of Tomihisa Ohta
太田富久教授とクマケン工業が開発した粉末

Courtesy of Tomihisa Ohta
除染実験のために用意されたヨウ素とセシウムの混ざった水

Courtesy of Tomihisa Ohta
粉末をかき混ぜて10分。セシウムとヨウ素がビーカーの底に沈殿
太田教授は20日のインタビューで、沈殿のスピードが全く違うので、非常に早い処理ができる方法だと語った。この技術は汚染処理を専門とするクマケン工業(秋田県)と共同で開発されたものだ。同社は2008年以来、太田教授の開発した粉末を利用している。

太田教授は1週間ほど前、この放射性物質除去粉末の開発を完了した際、東電と政府に連絡し、現在も協議が続いているという。この件に関して東電と政府のいずれからもコメントは得られなかった。

同教授はアレバのシステムとの差について、化学構造の違いを理由に挙げているが、アレバによる処理について詳細を得ていないことから、それ以上の推測はできないとしている。同教授の技術は実験段階では実証済みであるが、実際に工業応用として利用されたことはない。

太田教授の技術では、汚染水中の放射性物質は粉末に吸着された後に沈殿していく。そして濁った部分の放射性物質は水と分離し、容器の底に堆積する。分離した上澄み水は透明だ。実験では、放射性ではないセシウムを1~10ppmの濃度で溶かした水100ミリリットルに粉末を1.5グラムを入れた。(福島第1原発での放射性物質の濃度は約10ppm。太田教授の開発した粉末は100ppmの濃度まで処理可能だという。)同教授によると、この浄化処理は10分で完了した。さらに数千トンの水を同時に処理する場合でも10分を大幅に超えることはないということだ。

太田教授は、放射物質をほぼ100%除去できると見ている。

太田教授の考えでは、アレバが採用したような汚染水処理施設が数カ所建設され次第、今回開発された粉末はすぐにでも福島原発での汚染水処理に利用できる可能性がある。実験では放射性物質が使われなかったが、化学的な性質は同じなので、実際に放射性物質の除去に使われた場合でも同じ結果が出ると、同教授は胸を張る。

この粉末の開発期間は1カ月足らずと非常早かった。ベースとなったのは、通常は工場付近で見つかる産業汚染物や金属汚染物の混じった汚染水を除染するために開発された類似粉末だ。太田教授はこの凝集剤の考案を6年前に始めた。マグネシウム、鉄、コバルトなどの重金属向けであったため、その化学成分は、放射性同位体のヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムにも応用できた。そして、同教授はこの凝集剤を微調整して今回発表した粉末を開発した。同教授は特許を理由に、正確な配合について開示しなかったが、原料は簡単に手に入リ、また供給量も豊富であると述べた。

太田教授はこれまで天然物質と環境汚染を専門に取り組んできたため、開発した製品が原発汚染で活用できるとは思っていなかったと語った。

記者: Yoree Koh

英語原文はこちら≫

トピックス:福島原発事故≫


http://jp.wsj.com/japanrealtime/2011/04/22/化学者が「福島原発の汚染水を浄化できる粉末を/

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こころ

こころはどこにあるのだろう

みえないし さわれない

でもたしかにここにある

こことは  どこだ


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飲み忘れ

 栃木県鹿沼市で18日朝、小学生6人がクレーン車にはねられ死亡した事故で、運転手柴田将人(しばた・まさと)容疑者(26)=自動車運転過失致死容疑で送検=が持病のてんかんの発作を抑える薬について「普段は夜に服用していたが事故の前日は忘れ、当日の朝に飲んだ」と供述していることが22日、捜査関係者への取材で分かった。

 服用後、間もないため薬が十分効かずに発作が起きたり、薬の種類によっては眠気を催したりした可能性もあり、県警は柴田容疑者から採取した血液や押収した薬を詳しく分析して調べている。



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スーちゃん

スーちゃんが、亡くなった。

スーちゃんが、いなくなった。

涙。

ご冥福をお祈りします。



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河野太郎ブログより

http://www.taro.org/2011/04/post-985.php

今朝の各紙に東電の賠償に関する政府支援の枠組みが掲載されている。正式決定でもないのに、各紙に同じ内容が載るというのも変な話だが、様子見のアドバルーン、あるいは既成事実化を狙ったものだろう。

この計画はダメだ。なぜ、最初から国民負担で東電を救済しなければならないのか。

事故の責任者として、東電には、逆立ちしても鼻血も出ないという状況まで賠償させなければならない。送電網を含め、資産の売却も必須だ。

今回、送電と発電の分離に至らないような枠組みは、国民が許してはいけない。

国が立て替えて、東電が利益から払い戻すというのもおかしい。電力は、総括原価方式で、必ず利益が出るようになっている。それでは結局、国民が負担するだけだ。

電力の安定供給に問題がでるというならば、東電に全てはき出させた上で国有化すべきだ。現在の東電の存続を前提として、計画をつくるべきではない。

さらに他の電力会社に負担させ、電力料金を引き上げて、それに充てるなどというのは言語道断だ。それならば、まず、原子力環境整備促進・資金管理センターに積み立てた3兆円を使うべきだ。

この状況で、再処理をどうするかは当然見直しの対象になる。それならば、そのために積み立てた3兆円を当面、賠償に充てるのが筋だ。この3兆円には手をつけずに、政策の見直しはなるべくしないようにして、電力料金を引き上げるなどとはとんでもない。

この計画では、これまでの原子力政策の過ちを何も改めないということになる。

マスコミも、解説もせず、大本営発表をそのまま流すようなことをまたやろうというのか。

東電は、全てを賠償金のために準備するべきで、無駄な広告など、即刻やめるべきだ。

ぜひ、地元の国会議員に電話して、国民にまず負担させるような、こんな東電救済をやめろと声を上げてほしい!



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岩上安身ツイート-原子力安全委員会が爆弾発言!

RT @iwakamiyasumi: 続き。さらにこの日は、他の議員から、「福島第一原子力発電所の所長は、なぜ、東京勤務なのか、3月11日の震災当日、東京にいたのか。事故直後には、非常用電源が一つ動いていたから、これを使えば現在のような状態にならなかったはずだ」という暴露発言も出た。これに対し、保安院職員らは沈黙。
HosonoMasahiro
2011-04-22 10:34:46


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クズ人間

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2252181/
 
昨夜、官邸スタッフと会話していたところ、彼は菅直人首相の横暴と無能とに我慢がならない様子で、菅首相のことを何度も「クズ人間」と呼んでいました。私も橋本龍太郎首相の末期から、官邸担当として小渕、森、小泉、安倍、鳩山と計6代の首相を間近で見てきましたが、いわゆる「身内」から「クズ人間」と吐き捨てられる首相は初めて見ました。

 民主党議員の中にも、すでに自民党議員に対して「内閣不信任案を出してくれたら賛成する」と自分から言ってくる人が少なくないようです。菅首相とその政権の無能ぶりは、もう誰もかばいようがないレベルに達しているということでしょう。

 今朝の日経新聞は政治面トップで、「復興基本法案、提出先送り 月内断念、連休明けに」という見出しの記事を掲載していました。もう震災発生から40日も立つのに、この政権は本当にもたもたしています。

 18日の参院予算委員会では、公明党の加藤修一氏と菅首相、枝野幸男官房長官との間で次のようなやりとりがありました。

加藤氏 ところで、平成7年に阪神淡路大震災が起きた。もちろん法律も作らないといけない。阪神淡路大震災では3本が1ヶ月以内にできた。8本が約40日で成立した。やはりこういう大問題を可及的速やかに解決するには、法律の役割は非常に大きい。民主党政権は400人を超える国会議員がいるが、議員立法、閣法含めて震災にかかわる法律は何本成立したのか

菅首相 最も重要なことは、大震災に対して、まずは瓦礫処理などを含めた復旧作業なので、そのための予算を出そうと今、作業を進めている。国会の状況はご存知のような状況だ。できれば案を作る段階から野党にも説明し理解いただきたいという努力をしている。決して何か作業していないということではなく、しっかりと予算案を作って野党に説明し今月中に提案したい。

加藤氏 改めてだが、何本成立したか。何本準備中か

枝野氏 現時点ではまだ法案として出していないが、できるだけ早く成立できるものからと準備している。

 …もちろん、阪神淡路大震災のときと今回を単純に比較できるものではないでしょうが、それにしても動きが遅い。阪神淡路大震災のときは、震災発生1カ月の時点で

 「震災復興基本方針法案」「被災者等国税関係臨時特例法案」「災害被害者租税減免徴収猶予法一部改正案」の3本が可決されています。さらに、発生40日の時点では「被災市街地復興特別措置法案」「許可等有効期間延長緊急措置法案」「被災失業者就労促進特別措置法案」「特別財政援助法案」「平成六年度公債発行特例法案」の5本が可決されているのです。

 言い訳はいろいろあるのでしょうが、政治は結果責任であり、菅政権が無能かつ有害であることは火を見るより明らかだと思います。昨日、新党改革の舛添要一代表が記者会見で述べた次の言葉は全く正しいと思う次第です。

 「こういう大事な時に司令官を代えていいのかという意見もあるが、そのままの司令官だったら戦に負ける。ならば司令官を代えるべきだ」

 言動から自己愛と保身、我欲と私心、責任転嫁と現実逃避しか見えない司令官が一日その地位にあることは、その分だけ国益を損なうと、そう確信せざるを得ないのです。なにせ、「クズ人間」とまで言われている人物ですから。


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2011年4月21日木曜日

ぐっすり




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米、リビア反体制派に20億円支援へ

汚染水が海に

東京電力の発表によると、高濃度の放射性物質を含む汚染水が海に流出した件で、その汚染水に含まれる放射性物質の総量が4700テラベクレルであることが判明した。

毎日新聞は「1000テラベクレルというレベルは、史上最悪の海洋汚染とされる英セラフィールド核施設で70年代に放出された放射性廃液の年間の総量と同程度」と報じている。よって、今回は4700テラベクレルが福島第一原子力発電所から流出したわけで、史上最悪の海洋汚染時よりも約5倍の放射性物質を海に流し入れたことになる。

http://rocketnews24.com/?p=90094

言葉にできない。

フクシマ差別

東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故で、福島県から県外へ避難してきた住民らが、心ない仕打ちを受けるケースが相次いでいる。

 長期にわたる避難生活を強いられている被災者が「人への風評被害」にも苦しめられる事態に、識者は「科学的に全く根拠のない風評被害だ」と冷静な対応を求めている。

 「福島県から来たことを隠しますか」。福島県南相馬市の男子児童は千葉県内の小学校への転入手続きで、教師からこう聞かれた。母親は意味がよく分からずに「隠さなくていい」と答えた。男児の席は教卓の前で左右は空席になっていた。

 日本弁護士連合会によると、母親は弁護士に相談し、「原発事故による一時転入なので学校に改善を求めると子供が居づらくなる」と話したという。

 南相馬市から群馬県へ避難した小学生の女子児童は、「福島県から来た」とクラスの子供から避けられたり、陰口を言われたりして不登校になった。

 千葉県船橋市教委は、南相馬市から来た小学生の兄弟が嫌がらせを受けたとする連絡があり、「子供たちに避難者の気持ちを考えるよう指導するように」と小中学校に通知を出した。

 福島県いわき市の運送会社は、「放射能の問題があるので、いわきナンバーで来ないでほしい」という取引先の依頼を断れず、東京都や埼玉県でトラックを借り、荷物を積み替えている。社長(61)は「取引先から『いわき』ナンバーで来るなと言われたら従わざるを得ない。何とも理不尽だ」とため息をつく。

 福島県田村市に工場を持つ埼玉県の会社は、福島ナンバーの車に乗った社員が首都圏のガソリンスタンドなどで利用を拒否され、埼玉県内ナンバーを使うよう指示した。

(2011年4月21日16時57分 読売新聞)



何と情けないことか。

当事者の思いを考えると涙が出そうだ。

しんどい思いをして避難してきて

さらにしんどい思いをしなくてはならないとは。

原子力からクリーンエネルギーへ

福島第一原発の事故をみても、地震大国である日本に

原子力発電所をこれからも作り続けるというのは

アホのやることだということがはっきりした。

原子力発電にたよらないところからはじめなくてはならない。

今日本の電力の3割は原発からの電力である。

この電力がないものとして考えるとしたら、

大きな転換をしなくてはならないだろう。

しかし、それはなされなければならないことだ。

今回の事故で思い知らされた原発の怖さ。

これ以上作ってはいけないし、今稼働している原発も

廃炉の方向に持って行くべきだ。

国民全体でその痛みを受け入れるべきだ。

そして、原発に頼らないクリーンエネルギーへの道を

模索して行かなくてはならない。

日本にはできるはずだ。

原発がないものとして考えればいいのだから。

あとは国の決断だけだ。

国民の決断だけだ。

「国策民営」 日本の原子力、戦後史のツケ

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110420dde012040004000c.html


危機と対応の混乱が続く福島第1原子力発電所。この国には、この「フクシマ」を含め54基の原子炉がある。そもそも被爆国であり地震国でもある日本に、なぜ、これほど多くの原発が造られたのか? 「原子力の戦後史」をひもといた。【浦松丈二】

 ◇米国の「冷戦」戦略受け導入 政治主導で推進、議論尽くさず
 <ポダムとの関係は十分成熟したものになったので、具体的な協力申し出ができるのではないかと思う>

 早稲田大学の有馬哲夫教授(メディア研究)が05年、米ワシントン郊外の国立第2公文書館から発掘したCIA(米中央情報局)機密文書の一節である。終戦直後から60年代までに蓄積された474ページにわたるその文書には、日本に原子力事業が導入される過程が詳細に描かれていた。

 「ポダム」とは当時、読売新聞社社主で日本テレビ社長だった正力松太郎氏(1885~1969年)の暗号名。原子力委員会の初代委員長を務め、のちに「日本の原子力の父」と呼ばれる人物だ。

 「戦後、CIAは正力氏と協力して日本で原子力の平和利用キャンペーンを進めていきました。彼が政財界の有力者とのコネを持っていただけでなく、新聞やテレビを使って宣伝できたからです」。有馬教授はそう解説する。

 米国から日本への原子力導入の働きかけ。そこには米国の「政策転換があった」と言う。転換点はアイゼンハワー大統領が53年12月の国連総会で行った「原子力の平和利用」演説だった。ソ連との冷戦で優位に立つため、関連技術を他国に供与して自陣営に取り込む戦略だった。

 唯一の被爆国でもある日本が原子力を受け入れることの戦略的意味は、米国にとって大きかった。一方、正力氏にとっては「首相の座を狙うための政治キャンペーンでもあったことが機密文書から分かります」(有馬教授)。

 54年に日本初の原子力関連予算を要求したのは当時、改進党に所属していた中曽根康弘元首相らだった。予算が衆院を通過したのは、ビキニ環礁での米核実験で漁船員らが被ばくした「第五福竜丸事件」が明るみに出る約2週間前の3月4日。中曽根氏はギリギリの日程で原発関連予算を通す。中曽根氏は原子力関連法を次々に提案し、科学技術庁(現文部科学省)の初代長官に就任した正力氏とともに、原子力事業を推進した。

 だが、急速に原子力へと傾いていったことは、日本に禍根を残す。「その一つが事故の際の住民への賠償問題です。細部の議論を尽くさずに原発を導入してしまった」。有馬教授はそう指摘する。


衆院内閣委で増原問題について答弁する田中首相(右)と坪川総務長官(前列左)
  ■

 70年3月14日、日本初の商業用軽水炉として、日本原子力発電の敦賀1号機が大阪万博開幕に合わせて稼働し、万博会場への送電を開始した。正力氏はその前年に他界している。続いて新エネルギーとしての原子力に注目したのは、73年の第1次オイルショックと前後して資源外交を進めた田中角栄元首相だった。

 「田中角栄 封じられた資源戦略」(草思社)の著者でノンフィクション作家の山岡淳一郎氏は「オイルショックをきっかけに石油の限界性が強く意識されるようになりました。そして、高度成長以降、強気の電力需要予測に基づいて全国に原発が造られていった」と説明する。

 田中元首相は自民党幹事長だった69年、東京電力柏崎刈羽原発の建設誘致に動く。首相末期の74年6月には原発の立地支援のための交付金などを定めた電源3法を成立させた。「建設業界、電力業界、官僚、学会が右肩上がりの需要予測を利用して原発を推進した。『列島改造』という国土開発に原発が組み込まれた時代だったのです」

 さらに田中元首相は、米国頼みだったエネルギー政策を転換する。「田中氏は欧州の原子力大国フランスとのパイプを築き、ウラン資源を確保するとともに(プルトニウムを抽出する)再処理技術にも触手を伸ばそうとしました」。そのうえで山岡氏は「先見の明のあった田中氏であれば、そこで原子力だけではなくクリーンエネルギーにも翼を広げておけばよかったのですが……」と語る。70年代、2度のオイルショックを経て日本は原発一辺倒に突き進む。

  ■

 世界では、2度の大事故で原発は停滞期に入る。79年に米スリーマイル島事故、86年にはソ連(現ウクライナ)でチェルノブイリ事故が起き、欧米で脱原発の機運が高まった。だが、日本は97年ごろまで毎年150万キロワットのペースで原発を拡大させ続けた。

 原子力政策の専門家で、97~09年に原子力委員会の専門委員を務めた九州大学副学長の吉岡斉教授(科学史)は「政治は自民党一党で安定し、通産省(現経済産業省)も原発を継続する強い意志を持っていた。2度の大事故の影響は日本では限られていました。世界の情勢に逆行して日本で原発が拡大した背景には、政治と行政の特殊な構造があった」と話す。

 ところが、90年代初めのバブル崩壊以降の電力需要の低迷で、原発建設はスローダウンしていく。さらに90年代半ばに発電事業者の新規参入を認めた電力自由化で、原発は岐路にさしかかる。

 「通産省内でも『補助金漬けの原発は財政的に問題で電力自由化に逆行する』『特に金のかかる核燃料再処理事業をやめるべきだ』との議論が出てきた。05年ごろまでに再び原発継続の方向で固まったが、市場原理に基づけば原発は成り立たない。電力会社も本音ではやりたくないが、国策に従っているだけです」

 吉岡教授には、忘れられないエピソードがある。高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ火災事故(95年)を受け、97年に科学技術庁が設置した高速増殖炉懇談会に委員として招かれた。


無人ヘリで撮影した福島第1原発3号機の原子炉建屋上部=15日午前撮影、東電提供
 「ところが、議論のさなかに自民党が存続方針を出してしまったのです。懇談会の結論もそれを追認した。われわれの議論は何だったのかと思いました」

 戦後、日本は米国から原発を導入し、オイルショックで公共事業として推進し、バブル崩壊後も政府の手厚い保護下に置いてきた。政府が計画を立て民間の電力会社が運営する「国策民営」(吉岡教授)の二元体制。それが、福島第1原発の事故対応でも混乱を招いているのではないか。

 政治に利用され続けた原子力。それは資源小国ニッポンの宿命だとしても、代償はあまりにも大きかった。

御心のままに

御心のままに

お使いください。


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2011年4月20日水曜日

なぜ警告を続けるのか  その4

なぜ警告を続けるのか その3

なぜ警告を続けるのか その2

なぜ警告を続けるのか  その1

絶対必見 「なぜ警告を続けるのか
~京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち~http://blogs.yahoo.co.jp/cyoosan1218/53617995.htmlより引用

2008年10月深夜の毎日放送の番組「なぜ警告を続けるのか~京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち~」です。当時僕も見ました。今孤軍奮闘している京都大学の小出さんたちを追っかけるとても素晴らしい番組です。今こそ早く紹介したいと思い自分でもユーチューブにUPしようとしましたが中々うまくいきませんでした。movie2424さんに感謝します。紹介させて頂きます。

この番組の直後、電力会社は毎日放送のすべての番組から一斉にスポンーサーを降りるという恫喝を加えたそうです。マスコミが原発を批判できない背景の一つです。

自民党政府や電力会社からも弾圧され続け、学会の圧倒的多数の御用学者たちからは“6人組”と蔑まれ、出世コースからも外された研究者たち。しかし、いまやどちらが正しかったかはあまりにも明らかです。誰が人々から心から尊敬されるかは言うまでもありません。私たちの偉大な英雄のひとりです。

白日の下に晒(さら)すという言葉があります。今まで隠れていた物事が公になるということです。福島原発事故にテレビで現れる「御用学者」たち。電力会社は多くの大学に、私たちには想像もできない巨額の「研究費」を寄贈しています。電力会社役員からの自民党への巨万の献金。原発立地所在地の自治体や漁港組合などへの莫大な「補助金」も同様です。最近では、あの3月11日東京電力幹部はマスコミ幹部OBを引き連れて中国旅行中であったため対応が遅れたと報じられています。

「御用学者」「御用政治家」「御用マスコミ」・・・・。
私たちにとってなにより深刻なのは「御用労組」です。<原発を推進してきた労働組合>等々今後もっと全国民の前に晒(さら)されるはずですし、また晒さないといけません。


サマータイム

東京証券取引所や、ユニ・チャーム、ソニーなど

サマータイム導入に踏み切る企業が出てきた。

蓮舫行政刷新相は22日午前の閣議後の記者会見で、

計画停電対象地域の夏場の電力不足に備えるため、

サマータイム(夏時間)の導入などを検討する考えを

表明している。

他の企業も追随するところも

これからもっと増えるだろう。

今こそサマータイム導入を!http://ameblo.jp/kazue-fujiwara/entry-10836173672.html 

6児童死亡

栃木県鹿沼市樅山
もみやま
町の国道293号で18日、登校中の児童の列にクレーン車が突っ込み、児童6人が死亡した事故で、自動車運転過失傷害容疑で逮捕された同県日光市大沢町、運転手柴田将人容疑者(26)が3年前にも小学生をはね、民家の外壁を壊す事故を起こし、執行猶予中だったことが20日、捜査関係者などへの取材でわかった。


捜査関係者の話や裁判記録では、柴田容疑者は2008年4月9日午前7時30分頃、鹿沼市御成橋町の国道121号で、登校途中に歩道を歩いていた小学5年生の男児を乗用車ではね、道路沿いの民家の外壁を壊した。男児は右足の骨を折るけがをした。柴田容疑者は仕事に向かう途中で、「前日の仕事の疲れから眠気を覚えながらも車を運転してしまった」などと供述したという。この事故で、柴田容疑者は自動車運転過失傷害罪で在宅起訴され、宇都宮地裁が08年11月に、禁錮1年4月、執行猶予4年の判決を言い渡した。

また、柴田容疑者が以前勤めていた会社の関係者は、08年の事故の前にも柴田容疑者が車を全損させる事故を複数回起こしていたようだと話している。当時、柴田容疑者は「タイヤがパンクして縁石に乗り上げた」「カーブでスピードを出し過ぎた」などと語ったという。県警関係者への取材では、柴田容疑者は18日の事故について「居眠りをしていた」「持病の発作を抑える薬を飲み忘れた」と話している。

(2011年4月20日14時30分 読売新聞

この記事からすると容疑者は、今までに相当数の事故を起こしている。

事故原因の究明があいまいなまま、執行猶予だったらしいが、

自動車の運転において、この執行猶予は意味のあるものなのか。

執行猶予にした責任も問われるべきだ。

この執行猶予4年の間に、今回の痛ましい事故が起きたのだから。

これはひどい待遇だ!

今も続く、福島第1原発の復旧作業の過酷な実態が明らかになった。体育館で防護服を着たまま仮眠するなど、現場に寝泊まりをしながら、懸命の作業が続いている。
愛媛大学の谷川 武教授は「(作業員の方々は)相当、気を張ってやっています。中には(震災時)津波が天井まで来て、九死に一生を得た方も...。体育館の中で、寒いところ、硬いマットの上で」と話した。
福島第2原発の体育館で休む、第1原発の作業員たち。
耐熱シートの上に毛布のようなものを敷き、白い防護服を着たまま寝る状況が続いているという。
そして、寝ている横に置かれていたのは、段ボールの山。
食事は、カップめんやレトルト食品のみだという。
これらの写真を撮影したのは、20年来、福島第1・第2原発の非常勤産業医を務めている愛媛大学の谷川教授。
4月16日に、対策拠点の「Jヴィレッジ」に入り、その後、福島第2原発内の医療対策室で、現場作業員の診察を行った。
作業員のメディカルチェックをした谷川教授は「福島第1・第2の作業員の8割くらいが、被災者なんです。そういう状況にありながら、今まで復旧作業に従事してきて、2重・3重のストレスを感じています。だいたい皆さん、1~2回は倒れています」と話した。
高い放射線量の中で、ぎりぎりの作業を迫られている作業員たち。
現場で寝泊まりをしながらの作業が続いているという。
谷川教授は「最近は、4勤2休という態勢。今は少し落ち着いて、定期的に、短いが休憩を取る時間、家に帰る時間ができた」と話した。
その一方で、谷川教授は「まずですね、衛生環境。防護服を着て、さらに全面マスクをはめて、そうすると汗もかくんですね。今現在は寒いくらいですけど、やっぱり中は暑い。お風呂に入れない、シャワーも浴びられない。今はそういう状態です。早急に簡易のお風呂が必要」と話した。
保安院は3月28日、「会議室ですとか、廊下ですとか、そういうところに毛布1枚を支給してもらって」と話していた。
かつては、食事は1日2回で、朝食はビスケットと野菜ジュース。
夕食も非常用のご飯1パックと、サバなどの缶詰1つだけだった。
谷川教授は「(現在)食事と寝るところは確保されている。(食事は)現在も、レトルトと缶詰」と話した。
現在は、食事は1日に3回。
谷川教授は「(現場ではどんな声が?)現場は現場で、相当、一生懸命やってるんですね。本店からの要求というのは、現場からすれば、『そんなのすぐに無理だろ?』ってことが、続々と来るわけですね。できることと、できないことがある。(本社へは)『現場の声をきちんと理解する』(という声がある)」と話した。
作業員の待遇のさらなる改善策が求められる中、福島第1原発2号機では19日、「トレンチ」などにたまっている汚染水の処理施設への移送が始まった。


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てんかんの持病

町の国道293号で18日朝、集団登校中の同市立北押原
きたおしはら
小学校の児童6人がクレーン車にはねられ死亡した事故で、自動車運転過失傷害容疑で逮捕された同県日光市大沢町、運転手柴田将人容疑者(26)が、栃木県警の調べに対し、「持病の発作を抑える薬を飲み忘れていた」と供述していることが19日、捜査関係者への取材でわかった。


 県警は事故原因との関連について裏付け捜査を進めている。

 捜査関係者によると、柴田容疑者は「てんかんの持病があるが、この日は発作を抑える薬を飲み忘れていた」と供述。また、事故直前にハンドルに突っ伏し、事故後もしばらく車内で動かないでいる姿が目撃されており、県警は発作を起こし、意識を失っていた可能性もあるとみている。

(2011年4月20日03時09分 読売新聞)

てんかんの持病を持ってる人にクレーン車の運転免許が持てるのか。普通の車でも怖いけど。








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歳の差なんて




小雪さん(左)と松山ケンイチさん
 女優の小雪さん(34)と俳優の松山ケンイチさん(26)が結婚したことが19日わかった。2人の所属事務所によると、今月上旬に婚姻届を提出したという。2人は09年公開の映画「カムイ外伝」で共演後、交際していた。


8歳年上か。まあ歳の差なんてなんてあまり気にすることではないね。問題は相性だから。

消費税引き上げ案

政府の消費税引き上げ案、与野党から異論相次ぐ

 政府が東日本大震災の復興財源確保のため、消費税率引き上げの検討に入ったことに対し、自民党は慎重な姿勢を示している。


 自民党の石原幹事長は19日、国会内で民主党の岡田幹事長と会談し、消費税率の3%引き上げ案に反対する意向を伝えた。政府は被災地住民には増税分を還付する案を検討しているが、石原氏は「還付の手法がわかりにくい」とし、「社会保障目的税でないと(税率引き上げに)国民の理解は得られない」と語った。岡田氏は「(3%引き上げは)まだ決まったわけではなく、白紙から検討する」と答えたという。

 自民党は復興財源のための増税自体には反対していない。消費税率引き上げに理解を示す声の一方、消費税ではなく、所得税や法人税の税率の引き上げの検討を求める意見も強い。公明党も、自民党と足並みをそろえている。山口代表は19日の記者会見で、「消費税は(低所得者ほど負担感が増す)逆進性が免れない。法人税や所得税を使う考え方もある」と語った。

 野党側には、菅政権への不信感が根強い。菅首相がもともと消費税率引き上げによる財政再建を重視していたこともあり、「首相の構想にうかうかと乗れない」という側面も大きい。

 民主党でも反発が出ている。同党が19日に開いた党税制改正プロジェクトチーム(PT)・財務金融・総務部門合同会議では、「上層部で消費税率引き上げを決めても、国会で堂々と反対する」「今消費税増税の話をするなんて被災地の住民の気持ちをわかっていない」などの声が相次いだ。

(2011年4月19日22時05分 読売新聞)

反対だな。被災者にものしかか

るような復興税なんて、ナンセ

ンスだろう。

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2011年4月19日火曜日

おやすみなさい。

おやすみなさい。

何とやさしい言葉だろう。

おやすみなさい。


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考えています

何か考えています。
何を考えているかは
わかりません。


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見た目

人を見た目だけで

判断してはいけないという。

しかし、初対面の人は

見た目で判断するしか

ないではないか。

それでも人生にイエスと言う

それでも人生にイエスと言う。

予測されていた巨大地震

 東北沖の巨大地震については、実は2年前の09年夏、原発の耐震・構造設計に関する経済産業省の審議会で、取り上げられていたのだ。

 独立行政法人・産業技術総合研究所は、869年に起きた貞観地震について調査・研究し、M8級以上で津波による浸水も宮城から福島まで広範囲に及んだことなどが分かった。審議会では産総研活断層・地震研究センター長の岡村行信氏が、貞観地震の「再来」を考慮すべきだと主張したが、「まだ十分な情報がない」とする東電側の反応は鈍く、実際に対策に生かされることはなかった。

 今、岡村センター長は、報道室経由で「今後、客観的な原因究明がなされるので、一科学者としてコメントする立場にない」とするのみだ。石橋氏が言う。「結果的に原発の津波対策は放置された。東電、審議会事務局や原子力安全・保安院などの行政、そして専門家の責任は重大です。超巨大地震が今年あると思わなかったこと自体は仕方がないとも言える。しかし、この地震列島では、いつかそのスキを突かれる。そこに危機の本質が潜んでいるのです」


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2011年4月18日月曜日

幾億万年前に

幾億万年前に

ぼくはどこにいたのだろう

幾億万年後に

ぼくはどこにいるのだろう

こんなものなのか

原発をやめていこうという意見が

もっと増えるかと思ったけど

現状維持派があまり変わらないのが意外だった。。

眠たいの




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何見てるの?


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猫寝てます

夜遊びから帰って疲れたわ、あたち。




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小学生の列にクレーン車が

栃木県鹿沼市の国道で18日朝、

クレーン車が登校中の小学生の列に突っ込み、

男女5人が死亡、男児1人が重傷を負った事件で、

県警鹿沼署は同日午後2時過ぎ、重傷として治療中

だった同市上殿町、6年熊野愛斗(まなと)君(11)

の死亡も確認したと発表した。

http://www.asahi.com/national/update/0418/TKY201104180254.html


痛ましい事故だ。

県警鹿沼署によると、自動車運転過失傷害容疑で逮捕した

運転手柴田将人容疑者(26)は「ドーンとぶつかっている

のは分かっているが、人をはねたかは覚えていない」と供述している。

クレーン車を運転していたしたこの容疑者は何をしていたのだろう。

ミヤマカタバミ

多年草
本州~九州の山地の木陰などに生える。葉は全て根生して長い柄があり、3小葉からなる。小葉は倒心形で長さ1~2.5cmで角はとがる。葉柄、葉の裏面、花柄に軟毛が密生する。7cmほどの花柄の先に花を1個つける。花は白色で淡い紫色の筋がある。果実は楕円形。花期は3~4月
学名は、Oxalis griffithii
カタバミ科カタバミ属

ひっそりと咲いているけど

可憐な花。



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日本はなぜ世界で一番人気があるのか

Amazonカスタマーレビューより

「自分の国の事を他国の人に対して胸を張って話せない者が世界の中で迎え入れられるわけがない、知らないと言う事は大事にしていないと同じ、自分の国さえ大事にしない人間をそれをしている国の人が尊重するわけがない。」ずーっと、以前から何度も耳にした言葉です。
日本に生まれ、日本のことを誇りに思えないのはそもそも知らないから。
この本はそういうことを教えてくれると感じました。
知ることで愛着がわき、それまで気づかなかった事にも眼が向くようになります。
そして、その先に感性の豊かさを得る事になるのではないでしょうか。








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ツツジの語源・由来

語源には、「ツヅキサキギ(続き咲き木)」の意味。
つぼみの形が女性の乳頭に似ていることから、「タルルチチ(垂乳)」の略転。
「ツヅリシゲル(綴り茂る)」の意味や、朝鮮語でツツジの仲間を広く指す、「tchyok-tchyok」「tchol-tchuk」の転訛など多くの説がある。
漢字の「躑躅」は漢名からで、「てきちょく」とも読む。
「躑躅(てきちょく)」には「行っては止まる」「躊躇」という意味があり、見る人の足を引き止める美しさから、この漢字が使われたといわれる。
本来は「羊躑躅」で、葉を食べたヒツジが躑躅して死ぬことからという説もある。

東電、発電実績データを密かにHPから削除

東京電力が、原子力や火力など電源別の発電実績を示した資料を4月6日ごろ、ホームページから密かに削除していたことが明らかになった。その直後の4月8日、東電は今年の計画停電の全面中止を発表した。計画停電の実施や中止を巡っては、同社の本当の発電能力が問題の核心になっていた。ホームページからの突然のデータ削除は、このデータを開示し続けると、東電が不利な立場に追い込まれることを恐れたためではないか、との見方も出ている。

問題の資料は、「東京電力の原子力データライブラリ」内にある「東京電力の原子力設備を一目で見ると?」というページだ。以前は、トップページから「原子力」、「情報公開のとりくみ」と辿って見ることができていた。

該当ページでは、東電の発電設備出力の原子力、水力、火力、新エネの割合と合計が表になっていた。2009年度末の実績(他社受電分を含む)として、合計7769万KW(そのうち原子力は1819万KW、火力は4486万KW)と掲載。また、原子力発電所各号機の概要や原子力発電所の建設計画なども同ページ内には公開されていた。この他、原子力発電所の地震対策のページや東電の火力発電所についてのページなども削除されているようだ。

東電は3月下旬、今夏の最大需要見込み5755万KWに対して、4995万KWの供給能力しかないため、計画停電を続行するとしていた。しかし、4月8日になって突然、「お客さま各位の節電へのご関心、ご協力が広範囲にわたって浸透してきた結果、需給バランスは著しく改善を見せております」として、計画停電の中止を発表した。

環境エネルギー政策研究所(ISEP)は3月23日、大口需要家との需給調整契約の戦略的活用を行えば、当初から計画停電は不要との報告書を発表していた。

東京電力が突然、ホームページから問題の資料を削除したのは、「計画停電の必要性や、今後の電力需給を巡る論争において、不利な立場になることを恐れた」と見られる。

また、突然のデータ削除についてオルタナが東京電力広報部に電話で理由を聞いたところ、「お答えできない」という回答しかなかった。東電のこうした情報開示の姿勢には今後、批判が集中しそうだ。(オルタナ編集部=吉田広子)


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首相には人間として問題がある

民主党の岡田幹事長は17日のNHK番組で、菅首相退陣を求めている自民党の谷垣総裁に対し、「ひざを交えてとことん議論してみてはどうか。余人を交えずいろんな疑問をぶつければ、首相はきちんと答えるし、耳を傾ける」と述べ、党首会談を呼び掛けた。


 また、東日本大震災の復興を目的とした今年度第2次補正予算案について、「国債を出すことになるが、将来の増税で返すという担保が必要だ」と語り、消費税率引き上げなどを行う時期も示すべきだとの認識を示した。

 自民党の石原幹事長は同じ番組で党首会談について、「首相には人間として問題がある」などと述べ、否定的な考えを示した。2次補正に関しては「消費税を国債の償還財源に充てるのは反対だ。被災した方も消費税を払うからだ」と指摘した。公明党の井上幹事長は「償還財源は、消費税ではなく、連帯税のように負担できる人が負担する税であるべきだ」と述べた。

(2011年4月17日21時29分 読売新聞)

確かに、首相には人間として問題があるかもしれないが

それを石原慎太郎の息子には言われたくないだろう。

コーヒーの起源

コーヒーの起源にはいくつもの伝説があり、最も有名なのが『カルディ(en:Kaldi)伝説』である。

Wikipediaより http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

9世紀のエチオピアで、ヤギ飼いの少年カルディが、ヤギが興奮して飛び跳ねることに気づいて修道僧に相談したところ、山腹の木に実る赤い実が原因と判り、その後修道院の夜業で眠気覚ましに利用されるようになった。
この話の原典とされるのは、レバノンの言語学者ファウスト・ナイロニ(Faustus Nairon)の著書『コーヒー論:その特質と効用』(1671年)に登場する「眠りを知らない修道院」のエピソードだが、実際には時代も場所も判らないオリエントの伝承として記されていた。この話がヨーロッパで紹介されると、コーヒーの流行に合わせて装飾が進み、舞台は原産地エチオピアに設定され、ヤギ飼いの少年にはKaldiというアラブ風の名が与えられた。


13世紀のモカで、イスラム神秘主義修道者のシェーク・オマル(Sheikh Umar)が、不祥事(王女に恋心を抱いた疑い)で街を追放されていた時に山中で鳥に導かれて赤い実を見つけ、許されて戻った後にその効用を広めた。
原典は、アブダブル・カディールの著書『コーヒーの合理性の擁護』(1587年)写本で、千夜一夜物語をヨーロッパに紹介したアントワーヌ・ガラン(Antoine Galland)の著書『コーヒーの起源と伝播』(1699年)によってヨーロッパに紹介された。日本で流行したコーヒールンバの歌詞は、この伝説に着想を得ている。


15世紀のアデンで、イスラム律法学者のシェーク・ゲマレディン(Sheik Gemaleddin)が体調を崩した時、以前エチオピアを旅したときに知ったコーヒーの効用を確かめ、その後、眠気覚ましとして修道者たちに勧めた。さらに学者や職人、夜に旅する商人へと広まっていった。
信憑性が高い話とされ、ウィリアム・H・ユーカーズ(William H.Ukers) の著書『オール・アバウト・コーヒー』(1935年)でも取り上げられている

原発がどんなものか知ってほしいは怪文書なのか?

以下に示すいわゆる「平井文書」は、もっともらしいが専門家からすると、とんでもない誤りもある怪文書であると指摘されている。素人のぼくにはどこがどの様にとんでもないのかがはっきりわからない。ぜひその点を知りたい。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html


原発がどんなものか知ってほしい(全)

平井憲夫

私は原発反対運動家ではありません

 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

私は原発反対運動家ではありません
「安全」は机上の話
素人が造る原発
名ばかりの検査・検査官
いいかげんな原発の耐震設計
定期点検工事も素人が
放射能垂れ流しの海
内部被爆が一番怖い
普通の職場環境とは全く違う
「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
だれが助けるのか
びっくりした美浜原発細管破断事故!
もんじゅの大事故
日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
日本には途中でやめる勇気がない
廃炉も解体も出来ない原発
「閉鎖」して、監視・管理
どうしようもない放射性廃棄物
住民の被曝と恐ろしい差別
私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
原発がある限り、安心できない
著者 平井憲夫さんについて

私は原発反対運動家ではありません。

 二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

 私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。

「安全」は机上の話

 去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。

 この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。

 世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。

 なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。

素人が造る原発

 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。

 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。

 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

名ばかりの検査・検査官

 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

いいかげんな原発の耐震設計

 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。

 こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。

定期点検工事も素人が

 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

放射能垂れ流しの海

 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

 原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。

 数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。

内部被爆が一番怖い

 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。

 ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。

 原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。

 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。

普通の職場環境とは全く違う

 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

「絶対安全」だと五時間の洗脳教育

 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。

 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  

 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。

 私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

 私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。

だれが助けるのか

 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

びっくりした美浜原発細管破断事故!

 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。

 そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。

 チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。

 この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。

 原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。

 この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。

もんじゅの大事故

 去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。

 ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。

 図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。

 これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。

 どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。

 どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。

 動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。

 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。

日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?

 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。

 そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。

 しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。

 日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。

 日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。

 世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。

 いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。

日本には途中でやめる勇気がない

 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。

 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。

 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。

 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。

 もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。

 また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。

 原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

廃炉も解体も出来ない原発い

 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

 結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。

「閉鎖」して、監視・管理

 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

 放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。 

 今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。

 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇~八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。

 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。

どうしようもない放射性廃棄物

 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。

 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

 しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。

 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。

 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。

 原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。

 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

 それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。

住民の被曝と恐ろしい差別

 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。

 最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。

 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 

 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。

 「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

 「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。

 「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。

 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。

原発がある限り、安心できない

 みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。

 チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。

 でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。

 原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。

 みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。


優しい地球 残そう子どもたちに
筆者「平井憲夫さん」について:

1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。
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原子力発電がなくても暮らせる社会をつくる国民会議
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