「合格祝いをする予定だったのに。帰ってきたら、抱いて頭をなでてやりたい」。京都大など4大学の入試問題がインターネット上の掲示板に投稿された事件で、京都府警に偽計業務妨害容疑で逮捕された山形県出身の男子予備校生(19)の祖父は5日、実家前で孫への思いを打ち明けた。
祖父によると、予備校生は早稲田大に合格し、京都大の結果待ちで、母親が合格祝いの準備をしていたという。祖父は「楽しみだったのにねえ」と、寂しげな表情で語った。 祖父が、京都府警に電話で様子を尋ねたところ、「小学生のようになって、何でも『はい、はい』と素直に答えている」と教えられたという。
予備校生は、県立高校3年の時に父親を亡くし、現役で受験した大学はすべて不合格。昨年春からは実家を離れ、仙台市の大手予備校「河合塾」仙台校で受験勉強をしていた。
金銭面の心配もしていたといい、私立大に進学したら、お小遣いをくれるかどうか聞いてきたこともあったという。
「国公立大を狙っていたのは、親に経済的な負担をかけたくなかったからではないか。母親1人だから、しっかりしないといけないと思っていたのかもしれない」と祖父は話す。孫の部屋は、いつ戻ってきてもいいようにそのままにしているという祖父。「孫の顔を見たら、泣いちゃうんじゃないかな」。顔をくちゃくちゃにしながら、話した。
(2011年3月6日10時08分 読売新聞)
こんな新聞報道がどうして必要なのだろうか。不正を行って逮捕された予備校生の祖父の気持ちを知りたいとは思わないのだが。ニュースバリューというものを疑ってしまう。
もうそっとしておいてあげればいいのにとぼくは思う。
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