木語:原発ロボットなかった=金子秀敏
http://mainichi.jp/select/opinion/kaneko/news/20110512ddm003070110000c.htmlより引用
日本はロボット大国だから原発事故現場ではロボットが大活躍すると思っていた。だが、放射線などものともしない剛腕ロボット消防士はなかった。無人偵察機やリモコン計測車もすぐに働いたのは米国やフランスのものだった。
ロボット好きの日本人が、なぜ原子炉事故用のロボットを作らなかったのか。原発安全神話の呪縛のせいだろう。「原発事故は起きない」という神話が浸透していた。事故を前提にしたロボットは、作ること自体が原子炉の安全性に対する冒とくになる。
事故が起きないように耐震設計し、防波堤なども造った。病気にたとえれば予防薬だ。一方、事故処理のロボットは治療薬だ。予防薬に力を入れて治療薬は軽視する発想だった。
原発安全神話のせいで
原発事故が発生したらという
前提がないのだから
それに対するロボットは
制作されようがない。
だから今回のように
活躍したのはアメリカやフランスの
ロボットだったわけだ。
納得。
0 件のコメント:
コメントを投稿