卒業式などの行事において、国歌「君が代」斉唱時に起立をしない教員への処分などを定めた条例を、大阪府議会に堤出する方針の「大阪維新の会」。代表をつとめる橋下徹大阪府知事は、19日、同条例の必要性と不起立教員の問題点を自身のTwitterにて次々と書き込んでいる。
橋下知事は「君が代を起立して歌うのは当然の儀礼の話」とし、「大阪府教育委員会は2002年から、入学式、卒業式での君が代起立斉唱を教育現場に指導してきた。それでも現場は言うことを聞かない。そこで教育委員会は職務命令まで出した。それでも言うことを聞かない教員がいる。情けない。これは組織マネジメントの話。」と述べている。
以下は19日深夜から夕方までにかけての書き込みの中で、特にポイントとなる発言を引用、抜粋したものである。
「公立の教員は、公務員組織の一員。組織の一員だ。職務命令に従うのは当たり前。」
「職務命令を繰り返して無視する公務員は、公務員を去ってもらう。なぜこんなことが許されるのか。それは絶対的な身分保障に甘えているからだ。組織の一員でありながら、組織決定に嫌だから従わない。ふざけんじゃない。民主的方法で決定を変えよ。」
「自分の考えを教育行政に反映させたいなら頑張ってそのポジションに就けば良い。自分の考えを実現しようと思えば血を吐く努力が必要。それを何もしないで、命令無視。」
「そんな教員を税金で食わせるほど、納税者は甘くはない。」
「このような教員は一部です。しかし一部でも存在するのです。」
「大阪府教育委員会で、起立斉唱を決めたのだから、その下で働くのであれば、決定に従う。嫌なら辞めれば良い。決定できるポジションまで出世して着席斉唱を決定すれば良い。選挙で闘って、そのような大阪府のルールを作れば良い。」
「決定するポジションというのは責任も負い、批判も受ける。当然自分の行動は全て公にさらされる。何をするにしても実名でもって報じられる。そのような責任も負わず、出世の努力もせず、選挙で闘うこともせず、身分保障の下で組織決定を無視する公務員は、公務員を辞めるべき。それが納税者の意思。」
ここまでが深夜における発言である。また、夕方にかけては、過去に橋下知事が不起立教員のいる学校の式典に参加した時の状況が綴られている。
「入学式や卒業式という子どもたちの晴れ舞台。特に卒業式なんて、子どもたちの成長を振り返り、新たなステージを祝う重要な式典ですよ。ここで、個人の思想良心を盾に教員が不起立。周囲は起立を促すが、頑なに立たない。仕方がないので式進行。」
「保護者もざわめく。子どもたちは起立して立派に君が代を歌いあげる。これが不起立教員のいる入学式、卒業式の実態です。」
「バカ教員の思想良心の自由よりも、子どもたちへの祝福が重要だろ!だいたい、公立学校の教員は、日本国の公務員。税金で飯を食べさせてもらっている。国旗、国歌が嫌なら、日本の公務員を辞めろって言うんだ。君が代を起立して歌わない自由はある。それは公務員以外の国民だ。」
「ほとんどの公務員は国旗国歌を大切にしている。公の使命を認識している。自衛隊、警察官、消防員、行政職員、教員もほとんどはね。でもね、一部トンチンカン職員がいることで、組織全体の信用が失墜する。一生懸命頑張っている公務員にとって迷惑なんだよ。分かってるのかね、不起立教員!」
「日本国の公務員なら、君が代に敬意を払え。敬意とは起立して歌うこと。これが社会の常識であり、国民大多数の普通の感覚。せめて、子どもたちの晴れ舞台は、厳粛なムードで祝福してあげろ。それが嫌なら、日本国の公務員を辞めて、自分の主張を通せる仕事をしろ!身分保障に甘えるな!」
と、橋下知事の怒りは収まらない。いずれにせよこの問題、不起立教員ならびに、それを支持する団体からの抵抗は必至。
一方、東京都でも、君が代斉唱と起立、そして式典での国旗掲揚に反対する教員・組織が多数存在し、数年前から東京都庁前をはじめとする都内各地でさまざまな抗議活動を行っている。彼らは2003年10月23日に、石原都知事ならびに東京都教育委委員会が「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について」定めた通達に激しく抗議。ちなみにこの通達のことを、「10.23通達(じゅってんにいさんつうたつ)」と彼らは呼んでいる。
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