2011年5月14日土曜日

作業進行、さらに厳しく

福島第1原発1号機の原子炉建屋地下で新たに見つかった大量の汚染水。1号機では核燃料が溶け落ち、格納容器からの水漏れが指摘されるが、今回の発見はこれを裏付けるとともに、格納容器を水で満たす冠水(水棺)作業の遅れを決定付けた形だ。東電は水量や放射能濃度を調べるが、処理方法によっては、17日に更新版を公表する工程表のさらなる遅れも懸念される。
 東電によると、この汚染水は作業員による目視で約3000トンと推定されている。放射線量は不明だが、付近では毎時72ミリシーベルトの高い線量を計測。格納容器から漏れたことを合わせると、高濃度の可能性が大きい。
 1号機では原子炉建屋とタービン建屋は配管やケーブルでつながっている。ただ、タービン建屋の地下水上昇はなく、汚染水は原子炉建屋内にとどまるとみられる。
 経済産業省原子力安全・保安院は「地下水が本当に格納容器から来たかは分からない」(西山英彦審議官)と慎重な姿勢。東電も「地下への立ち入り作業はなく、影響はない」とした。
 ただ、今後の水位や濃度によっては、2号機のタービン建屋地下水のような移送作業もあり得る。東電などは17日、原子炉安定に向けた工程表の更新版を公表するが、今回の汚染水発覚でずれ込みは避けられない状況だ。(2011/05/14-21:52)

http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011051400366



幻の工程表、夢の工程表、現実からはほど遠い工程表。

福島原発警戒区域の人々の帰郷はさらに遠のいた気がする。

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