2011年2月28日月曜日

両親のこと

もう遠い昔のことになつたが、ぼくが両親のことで一番嫌だったのは夫婦げんかである。
父はすぐかっとなるし、母は自分の主張を曲げることのできない性格だった。だから大抵のことで口げんかになり、果ては父が腹を立てて、茶碗や皿を投げつけるという展開になった。
ぼくはそんな時いつもどうしていいかわからず、悲しい思いで小さくなっているしかなかった。子供に対しては暖かい両親であったのに、夫婦げんかは容赦なかった。
その当時のぼくが、将来子供の前で夫婦げんかだけはしたくないと思ったかどうか定かではないが、結婚してからぼくたち夫婦は、これまでけんからしいけんかもせずにやってこられた。
幼い日に刻みつけられた夫婦のいがみ合いに対する嫌悪感はいつまで経っても消えることはない悲しい思い出だ。


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