ぼくが小学校の三年生くらいから
家にはいつも猫がいた。
最初もらって来た猫はミーちゃんといって
三毛猫のメスだった。
この子がとても穏やかな猫で
何をしても怒らないし、
爪を出すことのない猫だった。
ミーちゃんが産んだ猫が何代か
続いて、
野良で家に入って住み着いたのもいた。
いろんな気性やクセのある猫もいた。
たぶんミーちゃんの子だったと思うが、
髪の毛をなめるのがとても好きな猫がいた。
朝頭が痛いなあと目が覚めたら
その子がぼくの髪の毛を一生懸命舐めて
猫のザラザラの舌だからほんとうに痛かった。
目覚ましにはちょうどよかったのだけど。
チーズがとっても好きな猫もいたなあ。
チーズを食べてると、
ウニャウニャとすごくせがんでくるから、
よくやったもんだった。
子猫の時から気が荒いのもいた。
抱っこしてやってもすぐに
爪でひっかくし噛み付くしで
その時は手のひらや手の甲が
ひっかき傷だらけだった。
猫と言ってもいろいろだなあ、
と感心したものだ。
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