昔ぼくの父と母はよく夫婦げんかをした。
何が原因なのか幼かったぼくには知る由も無いが
大きな声で腹を立てる父、
父の言葉に少しも負けない母、
最後には晩御飯の茶碗や皿を投げつけて終わる。
泣きながらそれを片付ける母の姿。
何もすることのできないぼくは
怯えて部屋の隅に縮こまっているだけだった。
父と母のケンカがこの世で一番嫌いだった。
長じてぼくも家庭を持ったけれども
あんな子供にとってつらい夫婦げんかは
一度もしたことがない。
ぼくにとって一種のトラウマになっているかもしれない。
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