コガネムシの歌がある。
倉を建てるほど金をわんさか持っているのだ。
でも使い方がみみっちい。
水飴を買ってきてなめるやつ。
まあそのときに特別水飴がほしかったのだろう。
水飴の中でも最高級の水飴なのだろう。
それにしたって金の使い方が水飴とは・・・。
そんなことを言われたくないといわれれば黙るしかないが。
大好物の水飴を買ってきて何が悪いんだっていわれそう。
自分の金だもの,金蔵にどっさり持っていても
なんに使おうと自分の勝手だしね。
でもどうやってコガネムシはそんなに稼いだのだろうか。
ミカンでも船で運んだのかな。
話は変わるけど子どもの時、コガネムシはその色が好きだったな。
緑の金色と言ったらいいのだろうか。
カナブンというやつもいたが、ぼくとしてはコガネムシの方が高級に思っていた。
単なる子どもの思いだけど。色のせいだと思う。形も丸くてかわいらしいのがコガネムシだったように思う。
カナブンは至る所にいて希少価値がなかったせいもある。
夏休みの虫集めは本当に楽しかった。
一番えらいのはカブトムシで、その次がクワガタで、次くらいが玉虫。
蝉も番付があって滅多にいないミンミンゼミが大関くらいか。
すぐ逃げるので取りづらいつくつく法師は関脇くらいか。
それでもたいしたことないよな。
クマゼミとアブラゼミは腐るほどいたのでぼくの虫かごはいつもいっぱいだった。
ニイニイゼミも同じくらい簡単にとれた。
ぼくの夏休みはラジオ体操と海で泳ぐのと虫取りでしめられていたような気がする。
蝉取りに行くときに網は持って行かない。
全部手で捕まえる。
気にとまっている蝉を見つけると
遠くの方から少しずつ少しずつ近づいていって
まるでスローモーションの映画を見るような速さで手を伸ばしていく。
蝉は鳴くのをやめて後ずさりか、横に移動していく。
それをぼくのスローモーションの手がゆっくりゆっくり追いかけていき
最後にぱっと手をかぶせて取るわけだ。
その蝉とのやりとりがたまらなくおもしろかった。
題はコガネムシなのに蝉の話になっちゃった。
まあいいか。
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