2011年5月28日土曜日

福島の現状

http://plaza.rakuten.co.jp/shunsoku2002/diary/201105270000?scid=su_369

福島の現場の状況がよくわかるブログ。

非常に苦しく厳しい状況が伝わってくる。


福島西高校教員 宍戸俊則です。

本日より、ネット上限定で自粛解除します。

先日、校長室に呼ばれ、
校長から直接「指導」を受けました。

「生徒に不安を与えないように」
「被災地から転学してきた生徒もいるのだから」
「もう戻れないかもしれないなどと言わないように」

「指導」の際には、二人の教頭が同席し、メモを取りました。

はい、きちんと「指導」は受けました。

その後、校長に
「これ以上、被曝する生徒に何も言えずに仕事を続けることには耐えられないので、
教職員異動がある7月末で退職します」と宣言しました。

今日、文部科学省は
「学校での被曝量を年1ミリシーベルトを上回らないように努力する」
と新しい方針を出しました。


が、福島市では、累積線量が遠の昔に1ミリを越えてます。
生徒たちも、私が言わなくても知ってます。
内部被曝の問題だって知ってます。

私が何も言わなくとも、生徒たちは不安です。
本来は、私たち教員は生徒に正しい情報を与え、
不安なことは不安なこととして生徒に表現させるべきだと思います。

今、福島の高校生は、教員に不安を訴えることが出来ません。

高校の教員は
生徒よりも低い危機意識しか持っていないか、
そもそも知識が不足しているか、
または、不安を口にすることを私のように禁じられているか、

いずれにしても、生徒の不安に寄り添うことが出来ません。

こんな状態で、相互の信頼関係など築けないと私は考えます。

が、言うなと指導を受けた以上は、
私は言いませんよ。
少なくとも在職中に、生徒には。

さて、今日は職員会議。

私の職場では、
今年度はプールなし。
屋外活動も、全員参加のものは制限。

県からの指導の枠内でも、これくらいはできる、ということです。

任意参加の部活動とか、
登校下校の時間とか、
すべての被曝を防げるわけではありませんが、
それでもかなり違いはあると思います。

さて、会議の最後に発言させてもらいました。

新しい基準の校庭毎時1μシーベルトでも高いということ。
7月で退職するつもりであること。
今後放射線防護や短期中期長期の避難に関する情報を教職員に伝えていくこと。

そして、最後に、マスクは効果があるので、
登校下校にはマスクをつけるように生徒に話してほしいこと。

会議後、教頭が改めて釘を刺しに来ました。

分かりましたよ。
生徒には言いませんよ。
マスクが有効であることさえも、私は言ってはいけないんですね。

言いませんとも。
生徒には。

ただね。
不安はないと言いながら、校庭の表土を削るのって
生徒に大人の姑息さを見せるだけになって、
反面教師としての教師の姿を見せることになるんじゃないでしょうか?

私よりも、
何も言わない人のほうがそもそも生徒の不安を煽っている
ということは

危険を訴える人よりも、
実現が難しい工程表を示す政府のほうが危険を煽っている
ということと
相似形ではないのかと思いますよ。



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Last updated May 27, 2011 21:45:58
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