2011年5月12日木曜日

地震予知はあてにならないから備えよ

地震予知はあてにならないから原発は大丈夫とはいえない 大西宏より以下引用


重要なことは、大規模な地震災害のリスクを抱えているのは浜岡原発だけではないのです。

地震については、常識的に分かっているのは、地震は活断層のある地域とプレートとプレートがせめぎ合う海域を震源として起こることです。また日本は、過去に起こった地震の記録がかなり残っており、その周期を見ると、もういつ起こっても不思議ではないという地域が分かっていることぐらいではないでしょうか。残念ながら、東北は残っている資料が少なかったのですが、特に浜岡原発は過去の歴史から見て、極めてリスクが高いことは想像できます。ちなみに過去に起こった東海地震を表にしてみました。12世紀以降はほぼ100年から150年ぐらいの間隔で起こっており、最後の安政東海地震からは、終戦一年前の1944年に昭和東南海地震が起こっていますが、現在で154年が経過しています。いつ発生するかは神のみぞ知るでしょうが、明日起こっても想定外とはいえない歴史的経緯です。




災害はいつやってくるかわからない、しかもこれまで原発の実態はブラックボックス化されてきており、誰にもほんとうのことがわからない状態です。
地震に対する安全性でも、女川は耐えたけれど、刈羽はかなり危なかった、それを実際に起こってから、いや今回はうまく収まったということで済ませるにしては社会的リスクが高すぎるのです。株主訴訟の問題を指摘する人がいますが、利潤のために地域社会に壊滅的打撃のリスクを負わす権利はだれにもなく、むしろ株主が怒らなければならないのは、リスクを意図的に過小評価してきた原発行政に対してであり、歴代の経産大臣あり、また電力会社への天下り利権までむさぼり、イケイケドンドンのゲームを続けてきた官僚の幹部であるはずです。ちなみに現在電力会社に天下って役員になっている官僚が60名以上いるのですから驚きます。

地震予知はあてにならないから大丈夫ではなく、あてにならないから備えよです。

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